【2026年最新】司書資格の取り方は?通信課程・司書講習11選を徹底比較

司書資格の取り方・通信課程と司書講習11選のアイキャッチ

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「図書館で働きたいから司書の資格がほしい。でも、通信講座で取れるのか、大学に通う必要があるのか分からない」。そう感じて検索する人は少なくありません。司書資格は、ユーキャンのような民間の通信講座を修了しても取得できず、図書館法で決められたルートを通る必要があります。

司書になるための道は、大きく分けて「大学で図書館に関する科目の単位を修得して卒業する」「文部科学大臣の委嘱を受けた大学の司書講習を修了する」「司書補として働いた経験を積んで司書講習を修了する」の3つです。通信制で取り組める大学の司書課程と、夏に集中して学ぶ司書講習が、働きながら資格を目指す人の現実的な選択肢になります。

この記事では、図書館法・同施行規則・文部科学省の公表資料で取得ルートと必要単位を確認したうえで、通信課程で司書を履修できる大学5校と、令和8年度(2026年度)に文部科学省の一覧に載っていた司書講習の実施6大学を、費用・期間・学び方の観点で比較します。掲載の金額や日程は2026年10月時点で各公式サイトに掲載されていた情報で、年度や入学時期によって変わります。申込前に必ず最新の募集要項をご確認ください。

目次

司書資格が取れる通信課程・司書講習11校の比較表

はじめに全体像です。通信課程は大学ごとに学費の仕組みが異なり、司書講習は年度ごとに実施大学が決まるため、金額は公式に掲載されていた代表的な数字を載せています。公式で確認できなかった項目は空欄にしています。仕組みが違う数字同士なので、優劣ではなく目安として見比べてください。

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ルート受講・入学の条件(公式掲載)費用の目安(公式掲載)期間・学び方
八洲学園大学通信課程短大卒・大卒274,300円〜(司書課程の合計費用の目安)最短半年(4月・10月入学)。eラーニング+ライブ配信のスクーリング
近畿大学通信教育部通信課程(科目等履修生)大学・短大の卒業者または在学中入学時に約166,000円(入学金・選考料・授業料等)最短1年(4月・10月入学)。テキスト・オンデマンド・スクーリング
佛教大学通信教育課程通信課程(科目履修コース)司書資格の取得には大学(短大)卒業が前提テキスト科目は2単位9,000円〜、演習科目は別途約34,000円初めて履修する場合は13科目26単位
聖徳大学通信教育部通信課程(図書館司書課程)大学・短大の卒業者は最短1年春学期・秋学期入学。書類選考のみ
玉川大学通信教育通信課程(正科生履修2・司書コース)大学卒または短大卒司書に必要な科目単位のみで構成
聖徳大学オープンアカデミー司書講習・司書補講習(令和8年度)司書は大学2年以上で62単位以上など司書:7/23〜9/11、司書補:8/3〜9/6。対面
明治大学リバティアカデミー司書講習(令和8年度)司書は大学2年以上で62単位以上など7/16〜9/12。対面
鶴見大学司書講習(令和8年度)大学・短大・高専等の卒業者など全単位150,000円7/4〜9/19。オンライン・オンデマンド
愛知学院大学司書講習・司書補講習(令和8年度)司書は大学2年以上で62単位以上など司書・司書補とも6/19開始。対面
桃山学院大学司書講習(令和8年度)大学等の卒業者、大学2年以上で62単位以上など159,500円(税込)+登録手数料2,000円7/1〜9/30。対面・オンライン・オンデマンド
別府大学司書講習(令和8年度)大学・短大等の卒業者、大学2年以上で62単位以上など全科目120,000円7/6〜11/6。オンデマンド

出典:文部科学省「令和8年度司書及び司書補の講習実施大学一覧」、各大学の公式サイト(2026年10月確認)。司書講習は令和8年度の実績で、令和9年度の実施大学・日程・費用は文部科学省の公示と各大学の募集要項で確認してください。

司書課程のある大学を絞り込めていない場合は、通信制大学の資料をまとめて取り寄せて比べる方法もあります。イーパスの特集ページから、通信制大学・通信講座の資料を請求できます。

司書資格とは?司書・司書補・司書教諭の違い

司書は、図書館法第4条で「図書館の専門的事務に従事する」職員と定められています。資料の選択・発注・受け入れから、分類、目録の作成、貸出、レファレンス(調べものの相談)、読書案内までを担う専門職です。同じ条文で、司書の職務を助ける専門的職員として「司書補」も位置づけられています。

名前が似ている「司書教諭」は、別の制度です。司書教諭は学校図書館法に基づく学校の先生向けの資格で、受講できるのは小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の教諭免許状を持つ人などに限られます。文部科学省が示す講習では「学校経営と学校図書館」「学校図書館メディアの構成」「学習指導と学校図書館」「読書と豊かな人間性」「情報メディアの活用」の5科目10単位を修得する仕組みで、公共図書館などで働く司書の資格とは取得ルートが異なります。この記事で扱うのは、公共図書館・大学図書館などで働く「司書」と「司書補」です。

司書資格の取り方は3ルート|図書館法第5条で確認

司書の資格要件は、図書館法第5条第1項に書かれています。文部科学省が公表している図書館法の抄録によると、司書となる資格を持つのは次のいずれかに当てはまる人です。

  1. 大学を卒業し、図書館に関する科目を履修した人(大学の司書課程)。通学制のほか、通信制の大学・短大でも履修でき、通信課程では卒業を目指す「正科生」や、司書科目だけを選ぶ「科目等履修生」などの形があります。
  2. 大学または高等専門学校を卒業し、司書の講習を修了した人(司書講習)。講習は、文部科学大臣の委嘱を受けた大学が実施します。
  3. 司書補などの職に通算3年以上あり、司書の講習を修了した人(実務経験+司書講習)。対象となる職は、司書補の職や、国立国会図書館・大学等の附属図書館で司書補に相当する職などです。

司書補の資格は第5条第2項に定められており、「司書の資格を持つ人」か、「大学に入学できる人で司書補の講習を修了した人」が該当します。高校を卒業しただけの段階でも、司書補講習の修了によって司書補の資格を目指せるという位置づけです。

ここで押さえておきたいのが「受講資格」と「資格の成立」の違いです。司書講習の受講資格(施行規則第3条)は、大学に2年以上在学して62単位以上を修得した人、高等専門学校卒業者、司書補等の職に通算2年以上ある人などで、第5条の「卒業」や「通算3年以上」より緩やかです。そのため、在学中に講習を修了しても、司書として認められるには大学等の卒業などの要件を満たす必要があることになります。明治大学リバティアカデミーの案内にも、講習修了後に司書として認められるには図書館法第5条のいずれかの条件を満たす必要があると明記されています。

通学で司書課程を開設している大学は、文部科学省の一覧(令和8年4月1日現在)で、4年制大学150校と短期大学35校の計185校です。そのうち通信課程設置大学として印が付いているのは、聖徳大学・玉川大学・帝京平成大学・法政大学・明星大学・八洲学園大学・佛教大学・大阪芸術大学・近畿大学・姫路大学の10校です。この印は通信課程を設置している大学という意味で、司書を通信で履修できるかどうかや条件は、各校の公式案内で確認してください。

司書になるために必要な科目と単位数

図書館法施行規則第1条・第5条は、必要な科目を甲群と乙群に分けています。甲群は全科目が必修、乙群は2科目以上を選びます。大学の司書課程でも司書講習でも、この考え方が基本です。

  • 甲群(必修・各2単位=計22単位):生涯学習概論、図書館概論、図書館制度・経営論、図書館情報技術論、図書館サービス概論、情報サービス論、児童サービス論、情報サービス演習、図書館情報資源概論、情報資源組織論、情報資源組織演習
  • 乙群(各1単位・2科目以上を選択):図書館基礎特論、図書館サービス特論、図書館情報資源特論、図書・図書館史、図書館施設論、図書館総合演習、図書館実習

甲群22単位に乙群2単位以上を足すと、最低24単位が目安です。近畿大学通信教育部の公式カリキュラムでも、必修(甲群)22単位と選択(乙群)2単位で修了に必要な24単位と案内されています。一方、八洲学園大学は15科目28〜29単位、佛教大学は初めて履修する場合13科目26単位と案内しており、乙群の履修科目数や科目ごとの単位の割り方によって、学校ごとに総単位数が変わります。

司書補講習は、生涯学習概論(1単位)、図書館の基礎(2単位)、図書館サービスの基礎(2単位)、レファレンスサービス(1単位)、レファレンス資料の解題(1単位)、情報検索サービス(1単位)、図書館の資料(2単位)、資料の整理(2単位)、資料の整理演習(1単位)、児童サービスの基礎(1単位)、図書館特論(1単位)の全11科目・15単位です。法律上、講習で履修すべき単位数は15単位を下回れないとされています。

すでに大学で図書館に関する科目の単位を修得している場合は、その単位を替えられる仕組みがあります。施行規則では、大学で修得した科目の単位は、必要単位に替えることができるとされています。過去に司書課程の科目を履修した人は、成績証明書を持って各校に相談するとスムーズです。

ユーキャンなど民間の通信講座で司書資格は取れる?

民間の通信講座だけでは、司書資格は取得できません。図書館法が定める司書の資格要件は、大学で図書館に関する科目を履修するか、文部科学大臣の委嘱を受けた大学の講習を修了するかのどちらかで、民間事業者の講座修了は含まれないためです。講座名に「司書」と付いていても、図書館法上の司書資格が得られるとは限りません。申し込む前に、「文部科学省令で定める図書館に関する科目の単位が修得できるか」「文部科学大臣の委嘱を受けた司書講習か」を必ず確かめましょう。

一方で、司書の仕事に近い知識を学ぶ民間の講座や、図書館情報学の入門書で予習する方法は、資格取得の前段階として役立ちます。資格が取れる講座全般の選び方は、次の記事で整理しています。

通信課程で司書資格を目指せる大学5校

通信課程の司書課程は、レポートや試験で単位を積み上げる方式です。仕事や家事と両立しやすい反面、スクーリング(面接授業やオンライン授業)が必要な科目があり、特に演習科目や図書館実習の扱いは学校で差が出ます。ここでは公式サイトで内容を確認できた5校を紹介します。

なお、司書科目だけでなく学士の学位も目指したい場合は、通信制大学全体の学費や卒業要件を比べた次の記事も参考になります。

1. 八洲学園大学|最短半年でeラーニング中心

八洲学園大学 図書館司書のページ

八洲学園大学は、eラーニングを使った通信制大学で、図書館司書課程を公式ページで大きく案内しています。学修は期ごと(春期4〜9月・秋期10〜3月)に完結する設計で、4月または10月入学なら最短半年での取得を目指せます。7月・1月入学の場合の最短は9か月です。

公式ページによると、司書の学歴要件は短大卒・大卒で、15科目28〜29単位を修得します。スクーリングは4科目8単位〜5科目10単位で、全国の学生とライブ配信で同時に受ける形式です。学費は274,300円〜と案内されており、教育訓練給付制度の対象で授業料の一部が戻る場合があります(要件はハローワークで確認)。司書資格の取得者は2026年3月末時点で4,128名、そのうち50歳以上が1,289名と公表されています。2027年1月入学の出願受付は11月2日(月)11時開始と案内されていました。

短期間で取りたい人や、学歴要件を満たしていて早く動きたい人には、期の区切りが明確な八洲学園大学が向いています。科目ごとに定員があり先着順で締め切られる点には注意が必要です。

2. 近畿大学通信教育部|総額が分かりやすい司書コース

近畿大学通信教育部 図書館司書コースのページ

近畿大学通信教育部の「図書館司書コース」は、科目等履修生として司書科目だけを学べるコースです。公式ページでは、1971年の設置以来、毎年1,500名前後の司書を輩出していると案内されています。通学は不要で、入学時に納める学費に試験やスクーリングの受講料が含まれるため、原則として追加費用が少ない点が特色です。

入学資格は日本国内の大学・短大の卒業者、または在学中の人です。入学時納入額は、入学金20,000円・選考料10,000円・授業料130,000円・スクーリングやオンデマンドの教材費(年間2科目分)約6,000円で、合計約166,000円と案内されています。その後、教材費が1科目あたり約3,000円、追加履修料が1科目10,000円、在籍延長が6か月15,000円かかる場合があります。カリキュラムは甲群22単位と乙群2単位の計24単位で、図書館実習(1単位)はスクーリングで履修する選択科目です。

学習形式はテキスト授業・オンデマンド授業・オンラインスクーリング・対面スクーリングで、最短1年で修了できます。入学は4月と10月の年2回で、すでに大学や短大を卒業している社会人が、必要最小限の24単位に絞って学びたい場合に選びやすいコースです。

3. 佛教大学通信教育課程|科目ごとの費用が公開されている

佛教大学通信教育課程 司書の開講科目一覧

佛教大学の通信教育課程では、「科目履修コース」で図書館司書に必要な科目を履修できます。公式の開講科目一覧には、科目ごとの開講単位と学費が表で載っており、テキスト履修の科目は2単位9,000円、1単位4,500円などと費用の見通しを立てやすい構成です。初めて履修する場合は、13科目26単位を登録して履修します。

演習科目は、情報サービス演習がオンデマンド学習・オンライン授業(6日間)・対面授業(2日間)、情報資源組織演習がオンデマンド学習・対面授業(2日間)で行われると案内されています。演習の学費はテキスト科目とは別に約34,000円とされています。対面授業の日程に合わせて移動できるかが、受講しやすさの分かれ目です。

司書資格として認められるには、出身大学(短期大学)の卒業証明書と、佛教大学が発行する単位修得証明書が必要と案内されており、大学卒業が前提です。費用を科目単位で積み上げて計算したい人や、すでに一部の科目を他大学で修得している人に向いています。

4. 聖徳大学通信教育部|大学・短大卒なら最短1年

聖徳大学通信教育部 図書館司書のページ

聖徳大学の通信教育部は、図書館情報学の専門コースを設置する数少ない大学の一つとして図書館司書を案内しています。公式ページでは、選考は書類選考のみで入学試験はなく、すでに大学・短期大学を卒業している場合は最短1年での取得も可能とされています。教育訓練給付制度の対象講座で、図書館司書の科目はレポート・試験・スクーリングともWebで完結できると案内されています。

募集は春学期と秋学期の年2回で、2026年度の秋学期は7月1日〜10月31日が受付期間と案内されていました。学費は公式ページ上で確認できなかったため、資料請求や募集要項で確認が必要です。スクーリングはオンラインで受けられるほか、松戸キャンパスに登校して受ける形式も案内されており、情報サービス演習や情報資源組織演習などの演習科目が含まれます。

同じ大学の「オープンアカデミー」は司書講習・司書補講習を別に実施しているため、通信の司書課程と講習のどちらで進めるかは、次の章の比較を参考に決めると整理しやすくなります。

5. 玉川大学通信教育|司書コースを持つ全9コース

玉川大学通信教育のトップページ

玉川大学の通信教育課程は、目的別に選べる全9コースの一つに「司書コース」を置いています。公式の案内資料(2023年度版のPDF)では、司書の基礎資格(最終学歴)は大学卒業または短期大学卒業と示されています。大学卒業者・短大卒業者が司書資格の取得を目的に入学する場合は「正科生履修2」に当たり、司書に必要な科目単位のみで構成されたカリキュラムで学び、必要な科目単位を修得したあと所定の手続きで終了する仕組みです。

学費や期間、スクーリングの形式は公式ページで確認できた情報が限られるため、最新の入学ガイドと資料請求で確かめてください。通信課程で教員免許状や学芸員などの資格にも関心がある人は、同じ大学で複数の資格に取り組める点を検討材料にできます。

なお、文部科学省の一覧で通信課程設置大学とされている帝京平成大学・明星大学・法政大学・大阪芸術大学・姫路大学でも、司書の履修を案内している場合があります。提供の有無・条件・費用は年度で変わり、一部の公式サイトは外部からの自動確認ができなかったため、この記事では詳細を載せていません。気になる大学は、公式の募集要項で確認してください。

司書講習で取る|令和8年度の実施大学6校

司書講習は、文部科学大臣の委嘱を受けた大学が、夏を中心に集中して開く講習です。受講資格は、大学に2年以上在学して62単位以上を修得した人、高等専門学校卒業者、司書補等の職に通算2年以上ある人など(施行規則第3条)で、大学を卒業していなくても受講できる場合がある点が特徴です。ただし、先に述べたとおり、司書としての資格が成立する条件は別に確認が必要です。

文部科学省の「令和8年度司書及び司書補の講習実施大学一覧」に載っていたのは、聖徳大学・明治大学・鶴見大学・愛知学院大学・桃山学院大学・別府大学の6校です。実施方法には、対面(会場で集合)、オンライン(リアルタイムのライブ配信)、オンデマンド(録画の視聴)の3種類があります。

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区分講習期間実施方法定員申込期間
聖徳大学司書
司書補
7/23〜9/11
8/3〜9/6
対面司書120名
司書補50名
4/1〜5/30
明治大学司書7/16〜9/12対面全科目100名
部分科目20名
3/16〜4/20
鶴見大学司書7/4〜9/19オンライン・オンデマンド120名4/1〜5/15
愛知学院大学司書
司書補
6/19〜9/19
6/19〜8/31
対面司書120名
司書補50名
4/6〜5/8
桃山学院大学司書7/1〜9/30対面・オンライン・オンデマンド80名5/7〜6/1
別府大学司書7/6〜11/6オンデマンド全科目160名
部分科目10名
4/13〜5/7

出典:文部科学省「令和8年度司書及び司書補の講習実施大学一覧」(日付は2026年)。選定方法は聖徳・愛知学院・桃山学院が作文・書類審査、明治・鶴見・別府が書類審査と掲載されていました。

令和8年度の申込は、早い大学で3月中旬に始まり、遅い大学でも6月初旬に締め切られています。2026年10月時点では令和8年度の募集はすべて終了しており、次に受講を考えるなら、令和9年度分が公示される春先までに、受講資格の書類(卒業証明書や成績証明書など)を準備しておくことが近道です。施行規則第11条では、実施する大学や期間などの細目を毎年インターネット等で公示するとされています。

6. 聖徳大学オープンアカデミー|司書・司書補の両方を開講

聖徳大学 司書・司書補講習のページ

聖徳大学の司書・司書補講習は、文部科学省の一覧で司書講習と司書補講習を両方開講していた2校のうちの1校(もう1校は愛知学院大学)です。令和8年度は、司書が7月23日〜9月11日、司書補が8月3日〜9月6日で、会場は千葉県松戸市の聖徳大学キャンパス(松戸駅東口から徒歩5分と案内)でした。

公式ページでは、厚生労働大臣指定の一般教育訓練給付講座であり、条件を満たせば修了後にハローワークから受講料の20%(上限10万円)が支給されると案内されています。司書は2か月、司書補は1か月の短期集中講習で、すでに司書資格を持つ人向けの「学びなおし講習」も用意されています。受講料の具体額は公式の受講案内(振込依頼書を含む資料)で確認が必要です。

7. 明治大学リバティアカデミー|都心キャンパスで夏期集中

明治大学リバティアカデミー 図書館司書講習のページ

明治大学のリバティアカデミーが開く「図書館司書講習夏期集中講座」は、駿河台キャンパスなどで対面実施される講習です。令和8年度は7月16日〜9月12日で、日曜・祝日と8月10日〜15日を除き、ほぼ毎日9時から17時台まで講習が続く日程でした。

申込は2026年3月16日〜4月20日のオンライン申込で、出願時に「受講の理由と講習を通して学びたいこと」をテーマにした800字程度の作文課題があると案内されています。講習前の7月15日にはガイダンス(出席必須)が実施されます。夏のあいだ平日に時間を確保できる人や、東京近郊で通える人に向く、集中型の講習です。講習修了後に司書として認められるには図書館法第5条の条件を満たす必要があると、公式ページにも注意書きがあります。

8. 鶴見大学|オンライン・オンデマンドで受講できる

鶴見大学 司書講習のページ

鶴見大学の司書講習は、令和8年度が7月4日〜9月19日の期間で、オンライン・オンデマンド形式でした。定員は120名で、申込は4月1日〜5月15日でした。会場に集まる必要が少ない形式のため、遠方に住む人や、平日の昼間は仕事がある人でも選びやすい講習です。

公式ページでは、受講料は全単位で150,000円、部分受講は講義1単位11,000円・演習1単位22,000円と案内されています。受講資格は、大学・短大・高専・専修学校専門課程の卒業(修了)者、大学に2年以上在学して62単位以上を修得した人、司書補等の職務経歴が通算2年以上の人です。オンライン形式でも、レポートや試験などの成績審査に合格して単位が認定される点は、対面と変わりません。

9. 愛知学院大学|司書・司書補に加え学び直し講習も

愛知学院大学 司書・司書補講習のページ

愛知学院大学は、日進キャンパスの図書館情報センターが司書・司書補講習を実施しています。令和8年度は、司書が6月19日〜9月19日、司書補が6月19日〜8月31日で、いずれも対面です。申込は4月6日〜5月8日で、選定方法は作文・書類審査でした。

公式ページには、募集要項に加え「履修証明プログラム 司書学び直し講習」の募集案内が並んでおり、すでに司書資格を持つ人がスキルを更新する講習にも対応しています。受講料の金額は公式サイトの募集要項(PDF)で確認する形で、この記事では金額を載せていません。東海地方に住んでいて、対面で受講したい人の候補になります。

10. 桃山学院大学|オンラインと対面を組み合わせる

桃山学院大学エクステンション・センター 司書講習のページ

桃山学院大学のエクステンション・センターが実施する司書講習は、令和8年度が7月1日〜9月30日で、7月と9月はオンライン、8月は対面授業という組み合わせでした。実施方法は、オンラインのリアルタイム配信・オンデマンド配信・対面授業の混合です。定員は80名で、申込は5月7日〜6月1日(必着)でした。

公式ページでは、受講料(税込)は全科目受講で159,500円、部分受講は必須科目の講義19,140円・演習38,280円、選択科目の講義9,570円と案内され、別に登録手数料2,000円がかかります。過去の修了者数も公開されており、受講者数と修了者数は2023年度が53人と37人、2024年度が58人と46人、2025年度が44人と26人でした。講習は申し込んだ全員が修了できるとは限らないため、課題や試験に取り組む時間を確保してから申し込むことをおすすめします。

11. 別府大学|オンデマンドで受講できる司書講習

別府大学司書講習のトップページ

別府大学の司書講習は、令和8年度が7月6日〜11月6日の期間で、オンデマンド形式でした。他大学より長い期間をかけて視聴・受講できる設計で、公式サイトには「文部科学大臣委嘱 厚生労働大臣指定一般教育訓練給付講座(eラーニング)」と表示されています。定員は全科目受講が160名、部分科目受講が10名でした。

受講料は、全科目受講で120,000円、部分科目受講は1科目20,000円(上限5科目)と案内されています。令和8年度の申込受付は募集定員に達したため終了したと公式トップに掲載されており、人気の高さがうかがえます。受付期間は4月13日〜5月7日で、全科目は簡易書留での郵送、部分科目はオンライン申込でした。通学が難しい人は、早めに書類を揃えて、受付開始日に申し込める準備をしておくと安心です。

通信課程と司書講習、どちらを選ぶ?比較のポイント

通信課程と司書講習は、どちらも司書資格につながる正規のルートですが、向いている人が違います。選ぶ軸を6つに整理します。

  1. 学歴(卒業しているか):大学・短大を卒業済みなら、通信課程も司書講習も選べます。大学在学中や62単位以上の修得者は司書講習を受けられますが、司書としての資格成立は卒業後になります。
  2. 期間:通信課程は最短半年〜1年が目安、司書講習は夏の約2〜3か月(別府大学のようなオンデマンド型は約4か月)に集中します。
  3. 費用:公式掲載の範囲では、通信課程が約166,000円(近畿)〜274,300円〜(八洲学園)、司書講習が120,000円(別府)〜159,500円(桃山学院)です。費用の内訳は大学で異なるため、入学金・教材費・スクーリング費の有無まで確認してください。
  4. 学び方:自分のペースで進めたいなら通信課程、決まった期間に一気に終えたいなら司書講習が合います。オンライン・オンデマンド中心か、対面が必要かも大学によって違います。
  5. 募集時期:通信課程は年2回(近畿・聖徳)〜年4回(八洲学園)の入学機会があり、司書講習は年1回で、令和8年度の申込は3〜6月に集中していました。
  6. 給付制度:八洲学園大学・聖徳大学・別府大学など、教育訓練給付制度の対象と案内している講座があります。対象かどうかはハローワークで確認しましょう。

仕事を続けながら半年〜1年で取りたい人は通信課程、夏に休暇や調整が取れる人は司書講習、費用を重視する人はまず別府大学・鶴見大学などの講習料を確認する、というように、生活のリズムを先に決めると選びやすくなります。

費用を抑えるには?教育訓練給付制度と単位の持ち込み

費用を抑える方法は、主に2つあります。1つ目は教育訓練給付制度です。八洲学園大学は授業料の一部が返金される制度の対象と案内し、聖徳大学の司書講習は受講料の20%(上限10万円)が支給される場合があるとしています。ただし、支給を受けるには雇用保険の加入状況などの要件があり、事前の手続きが必要です。受講前にハローワークで対象かどうかを確認してください。

2つ目は、すでに大学で修得した図書館に関する科目の単位を活用する方法です。施行規則では、大学で修得した科目の単位を必要な単位に替えることができるとされています。司書課程の科目を途中まで履修した人は、成績証明書を準備して、各校の「科目免除・認定」の扱いを確認すると、追加の履修が少なくて済む場合があります。たとえば明治大学リバティアカデミーの案内にも、免除・認定のための資料が用意されています。

司書資格は独学でも取れる?

結論から言えば、司書資格は独学だけでは取得できません。理由は、資格の取得が、大学で図書館に関する科目の単位を修得するか、文部科学大臣の委嘱を受けた大学の司書講習を修了するかのどちらかに限られているからです。独学で図書館情報学の知識を積んでも、単位の修得や講習の修了がなければ司書資格にはなりません。

とはいえ、独学で予習・復習をしておくと、通信課程のレポートや講習の試験に備えやすくなります。次の3ステップで進めるのがおすすめです。

  1. 取得ルートと時期を決める(通信課程か司書講習か、募集要項を取り寄せて期限・費用を確認)
  2. 図書館の入門書で用語をつかむ(分類・目録・レファレンスなど、甲群の科目名にある基礎用語を予習)
  3. 配布テキストを軸に復習する(単位認定はレポートや試験で行われるため、各校のテキストと過去の課題傾向を最優先)

図書館や司書に関する入門書、図書館情報学のテキストは、次のバナーから探してみてください。

楽天ブックス

履修の中心は、あくまで大学の通信課程や講習で配布されるテキストです。市販の書籍は、図書館の仕事のイメージをつかんだり、科目ごとの理解を深めたりする補助教材として使い分けると効率的です。

司書資格を取った後の働き方|公的統計で見る図書館の職場

司書資格を取ると、公共図書館・大学図書館・学校や企業の図書室など、図書館業務に関わる職場で専門職として働く道が開けます。ただし、資格を取れば必ず採用されるわけではなく、募集は自治体や運営団体ごとに異なります。資格はスタートラインであり、採用の可否や雇用形態は募集要項で確認するのが基本です。

文部科学省の令和6年度社会教育統計(令和6年10月1日現在・令和8年3月27日公表)によると、図書館は全国で3,400館あり、前回の令和3年度(3,394館)から増えて過去最多でした。図書館の司書(指導系職員)も22,405人で、令和3年度の21,520人から増え、こちらも過去最多と公表されています。一方、公立の社会教育施設全体では、指定管理者制度を導入している施設の割合が約3割で、運営の形も自治体ごとに異なります。雇用形態の内訳などの詳しい数字は、e-Statで公開されている詳細な集計表で確認できます。

公立図書館の司書として自治体に勤めたい場合は、自治体の採用試験を通るルートがあります。試験の勉強方法や通信講座の選び方は、次の記事で比較しています。

図書館の運営が直営か指定管理者かで、応募先や採用の仕組みが変わります。気になる図書館の求人情報や募集要項を早めに調べて、必要な資格要件(司書資格のほか、実務経験の有無など)を確認しておくと、取得計画を立てやすくなります。

司書資格のよくある質問

Q. 司書資格は民間の通信講座だけで取れますか?

A. 取れません。司書資格は図書館法で、大学で図書館に関する科目を履修するか、文部科学大臣の委嘱を受けた大学の司書講習を修了することが要件と定められています。民間の講座は、これらの代わりにはなりません。

Q. 高校卒業でも司書になれますか?

A. 高校卒業の段階では、司書補講習(大学に入学できる人が対象)の修了で司書補の資格を目指せます。司書を目指す場合は、大学・短大・高専の卒業後に司書講習を修了するか、司書補などの職に通算3年以上就いて司書講習を修了するルートがあります。司書講習の受講資格は、司書補等の職に通算2年以上ある人も含まれます。

Q. 大学に在学中でも司書講習は受けられますか?

A. 大学に2年以上在学して62単位以上を修得していれば、受講資格を満たします。ただし、司書の資格が成立するには、大学等の卒業などの条件が必要です。卒業見込みの人は、在学中に講習を修了しておくと、卒業後の手続きがスムーズになります。

Q. 司書と司書教諭は同じ資格ですか?

A. 別の資格です。司書は図書館法に基づき図書館で働く専門職、司書教諭は学校図書館法に基づき教諭免許状を持つ人が取得する学校図書館の資格です。司書教諭は5科目10単位の講習を修了する仕組みで、司書の講習とは科目も受講資格も異なります。

Q. 通信課程と司書講習、どちらが早く取れますか?

A. 短期間で集中できるのは司書講習です。令和8年度は、聖徳大学の司書が7月23日〜9月11日の約2か月でした。通信課程は、八洲学園大学が最短半年、近畿大学・聖徳大学が最短1年と案内しています。ただし、講習は年1回で申込時期も限られるため、時期が合わなければ通信課程が現実的です。

Q. 費用はいくらくらいかかりますか?

A. 公式に掲載されていた範囲では、通信課程が近畿大学で入学時に約166,000円、八洲学園大学で274,300円〜、司書講習が別府大学で全科目120,000円、桃山学院大学で159,500円(税込・別に登録手数料)でした。大学や年度で異なるため、募集要項で総額を確認してください。

Q. 司書資格を取れば図書館で必ず働けますか?

A. 採用は募集する図書館や運営団体ごとに行われ、資格を取れば必ず就職できるわけではありません。公立図書館では自治体の採用試験が必要な場合があります。応募前に、求める資格や雇用形態を募集要項で確認しましょう。

【豆知識】図書館と司書の数の動き

  • 令和6年10月1日現在の図書館数は3,400館で、令和3年度(3,394館)から増加し、調査開始以来の最多でした。
  • 図書館の司書(指導系職員)は22,405人で、令和3年度の21,520人から増え、こちらも過去最多と公表されています。
  • 公立の社会教育施設全体で指定管理者制度を導入している施設の割合は約3割で、多くの施設種で前回調査より増えています。

これらは調査時点の統計であり、今後の需要や採用を保証するものではありません。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

出典:文部科学省「令和6年度社会教育統計(社会教育調査の結果)の確定値を公表します」(令和8年3月27日)。調査結果のページ・公表資料(PDF)

まとめ

司書資格を目指すなら、まず「民間の通信講座では取れず、大学の単位修得か司書講習の修了が必要」という前提を押さえ、自分の学歴と生活リズムで、通信課程か司書講習かを選ぶのが近道です。大学・短大の卒業者が、仕事と両立しながら半年〜1年で取りたいなら、八洲学園大学・近畿大学・佛教大学・聖徳大学・玉川大学などの通信課程が候補になります。夏に集中して学べる人は、聖徳大学・明治大学・鶴見大学・愛知学院大学・桃山学院大学・別府大学のような司書講習が有力です。

理由は、同じ司書資格でも、期間・費用・学び方・募集時期が大学ごとに大きく違うためです。公式に掲載されていた範囲では、費用は約12万円台から約27万円台までの幅があり、司書講習は申込が3〜6月に集中していました。次の一歩として、気になる大学の公式サイトで最新の募集要項(入学資格・学費・日程)を確認し、資料請求や問い合わせで総額を確かめてから、申込時期に間に合うよう書類を準備しましょう。

司書資格の取り方・通信課程と司書講習11選のアイキャッチ

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この記事を書いた人

教育事業の運営に長く携わってきた経験から、学びや資格の「選び方」を比較記事でお伝えしています。各分野の専門家として指導する立場ではなく、公式サイトなどの一次情報を確認し、料金・サポート・実績を読者の目線で整理することを大切にしています。記事にはアフィリエイト広告を含みますが、掲載の可否や順位づけは、読者にとっての分かりやすさを優先して判断しています。料金や日程は変更されることがあるため、お申込み前に必ず公式サイトでご確認ください。

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