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デッサンは、イラスト・マンガ・水彩画・3DCGなど、あらゆる「描く」趣味や仕事の土台になる技術です。ところが、いざ習おうとすると「近所に教室がない」「平日の夜は通えない」「人前で描くのは恥ずかしい」といった壁にぶつかりがちです。そこで注目されているのが、自宅で受けられるデッサンのオンライン講座・通信講座です。
この記事では、各社の公式サイトを実際に開き、デッサン講座の有無・料金・添削(講評)の有無・受講形式を確認できた9つのサービスだけを紹介します。教材が届いて課題を郵送する通信講座、動画を見て課題を提出するオンデマンド型、Zoomやチャットで講師とやり取りするタイプまで、「どの形式なら自分は続けられるか」を軸に比べられるように整理しました。
なお、以前から定番だったユーキャンのデッサン講座は、公式サイトで受講お申込み受付の停止が案内されているため、今回は比較の対象から外しています(詳しくは後半の「ユーキャンのデッサン講座について」で触れます)。
掲載内容は2026年10月20日時点で各公式サイトに表示されていた情報です。料金・キャンペーン・受付状況は変わることがあるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。
デッサンをオンラインで学ぶ3つの方法
一口に「デッサンのオンライン講座」といっても、学び方はおおまかに3つに分かれます。自分の生活リズムと性格に合うタイプを先に決めておくと、後の比較がぐっと楽になります。
教材が届いて、課題を提出する「添削付き通信講座」
テキストや画材が自宅に届き、決められた課題を描いて郵送(またはデータ送信)すると、講師が添削して返してくれる昔ながらの通信教育の形です。自分のペースで進められ、締め切りに追われにくいのが魅力です。この記事では、SARAスクール、NHK学園、中野デッサン教室の通信講座がこのタイプにあたります。
動画を見て描き、動画やメールで講評を受ける「オンデマンド型」
授業を収録した動画で学び、描いた作品を提出すると講評が返ってくる形です。時間帯を選ばず、何度でも見返せるので、仕事や家事の合間に進めたい人向けです。デジタルハリウッドのオンラインスクールのデッサン講座が、この代表例です。
講師とリアルタイム、またはチャットで1対1のやり取りをする「ライブ・個別指導型」
ZoomやSkypeで講師に描いている途中の手元を見てもらうタイプと、SNSやLINEのチャットで作品の写真を送って講評を受けるタイプがあります。質問をその場で解決でき、癖を早めに直せる点が強みです。反面、日時の調整が必要だったり、月謝が続いたりするため、費用は通信講座より長期ではかさみやすくなります。
デッサンのオンライン講座を選ぶ前の5つのポイント
デッサンは「見て、描いて、直す」の繰り返しで上達する分野です。だからこそ、教材の豪華さよりも、自分の絵を誰がどのくらいの頻度で見てくれるかが大切になります。比較するときは次の5点を確認してみてください。
- 添削・講評の有無と頻度(1課題ごとか、数回に1度か。返ってくるまでの日数も)
- 料金の仕組み(一括払いの講座料か、月謝か、チケット制か。画材代・入会金が別かどうか)
- 受講形式(郵送・動画・Zoom・チャットのどれか。通話や顔出しの有無)
- 対象レベルと目的(趣味の基礎固めか、資格取得か、イラストやCGの下地づくりか)
- 画材を自分で揃えるのか、教材に含まれるのか(鉛筆・紙・モチーフの有無)
たとえば「まず基礎を一通り体系的に学びたい」なら、教材と添削がセットで料金が先に確定する通信講座が向いています。「描いている途中のつまずきをその場で直してほしい」なら、リアルタイムの個別指導のほうが成果を感じやすいでしょう。迷う人は、体験(無料または低額)を用意しているサービスで、講師との相性を確かめてから決めるのが安全です。
デッサンをきっかけに、水彩画に進みたい方は次の記事も参考になります。

デッサンのオンライン講座・通信講座の比較表(9サービス)
9サービスの形式・費用・添削や指導の内容を一覧にしました。料金は各公式サイトの表示にもとづく目安で、コースや申込時期によって変わる場合があります。スマートフォンでは横にスクロールして全体をご覧ください。
| 形式 | 費用の目安 | 添削・指導 | 特徴 | |
| SARAスクール | 添削付き通信講座(紙教材・オンライン教材) | 基本コース59,800円/プラチナコース79,800円 | 添削5回(プラチナは卒業課題1回を追加)、質問は無制限 | 鉛筆デッサンマスター・絵画インストラクターの2資格に対応 |
| NHK学園 | 郵便講座(通信教育) | 33,200円(教具付き)ほか3コース31,900〜34,100円 | 提出4回・6か月 | 鉛筆セット5本付き、初めての人向け |
| デジハリ・オンラインスクール | 動画教材+課題提出 | 88,000円(税込・添削料込み) | 全10回の課題を動画で添削 | 東京藝術大学卒の講師、約7時間の動画、毎月8名限定 |
| 中野デッサン教室(通信講座) | 郵送テキスト+課題提出 | 39,800円(テキスト代・送料込み) | プロの講師が添削(全10回) | デジタル作画の作品も添削を受付 |
| マンガスクール中野(デッサン講座) | 教室またはSkypeでの授業 | 39,600円(13,200円×3回の表記)+入学金5,500円 | 講師が授業内で指導 | 週1回2時間・全12回、iPadでの受講も可 |
| アートスクール(オンライン講座) | Zoomで1対1または少人数 | 15チケット50,000円〜(1対1は1回2チケット) | リアルタイムの指導、コースによりメール講評 | 無料の体験60分、藝大卒の講師が在籍 |
| 川美(川畑綜合美術研究所) | 写真を提出して講評を受ける | 入会金5,000円+月6,000円〜(税別) | 作品ごとにオンラインで講評、LINEで質問 | 体験講評1,000円(入会で全額返金) |
| デッサン・オン・デマンド | SNSのチャットで1対1 | 入会金10,800円+月9,600円(税込) | 3営業日に1回程度の添削(月10回目安) | 100以上の課題を難易度順に練習 |
| ストアカ(スケッチ・デッサン講座) | 単発・コース講座(オンライン) | 単発1,000〜7,000円が中心 | 講座により講評付き | 入会金なし、1回から試せる |
ストアカは掲載されている講座が日々入れ替わり、料金も講師ごとに異なります。ここでは公式のスケッチ・デッサン一覧ページに表示されていた範囲を目安として載せています。
教材・動画で学ぶ、添削付きの通信講座4選
最初に紹介するのは、教材や動画で学び、課題を出して添削を受ける4つの講座です。料金が申込時にほぼ確定し、月謝が続かない点が共通の強みです。
1. SARAスクール 鉛筆デッサン資格取得講座

資格という形のゴールがあったほうが続けやすい人には、SARAスクールの鉛筆デッサン資格取得講座が向いています。初級・中級・上級のカリキュラムで、基礎知識からプロポーション、光と影の表現、実践的なデッサンへと段階的に進みます。公式ページでは、受講生の92%が初心者と案内されています。
コースは「基本コース」と「プラチナコース」の2種類で、プラチナコースは試験免除で資格認定を受けられる仕組みです。取得できるのは、日本デザインプランナー協会の「鉛筆デッサンマスター」と、日本インストラクター技術協会の「絵画インストラクター」の2つです。紙の教材のほか、スマートフォンやパソコンで学べる「プラチナコースオンライン」も用意されています。
質問は無制限で受け付けているとされており、独学で行き詰まりやすい「どこを直せばよいか分からない」という悩みにも向き合いやすい設計です。公式サイトには「資格保持者80,000人突破」「受講生満足度92%(2023年9月時点の受講生アンケート)」といった表示もあり、実績を重視して選びたい人の判断材料になります。
| コースと料金 | 基本コース59,800円/プラチナコース79,800円/プラチナコースオンライン79,800円 |
| 学習期間 | 6か月(最短は通常講座で2か月、オンラインで1か月) |
| 添削 | 5回(プラチナコースは卒業課題1回を追加) |
| 取得できる資格 | 鉛筆デッサンマスター、絵画インストラクター |
| 受講形式 | 通信(紙教材)、またはスマートフォン・パソコン(オンライン教材) |
2. NHK学園 基本から学べるデッサン

「画材を揃えるところから手間なく始めたい」という入門者には、学校法人NHK学園の郵便講座が分かりやすい選択肢です。講座名どおり、初めての方を対象に、鉛筆デッサンの基本を6か月かけて学びます。教具付きのコースなら鉛筆セット5本が届くため、何を買えばよいか迷う時間を減らせます。
教材には、テキスト『鉛筆デッサン基本の「き」』、A4用紙セット、記録表、クリアホルダー、提出用の封筒(4回分)が含まれています。デジタルではなく、紙に描いて郵送して添削を受ける昔ながらの通信教育のため、パソコンや機器に不慣れな方にも向いています。
コースは3種類あり、基本から学べるデッサン(教具付き)が33,200円、すでに画材をお持ちの方向けの自由制作コースが教具なしで31,900円・教具ありで34,100円です。今回紹介する中では、費用を抑えて基礎を始められるタイプといえます。一方で、提出は4回のため、細かく頻繁に見てほしい人は、後半のチャット・ライブ型も合わせて検討するとよいでしょう。
| コースと料金(税込) | 基本から学べるデッサン(教具付き)33,200円/自由制作コース 教具あり34,100円・教具なし31,900円 |
| 学習期間・提出 | 6か月・提出4回 |
| 教材 | テキスト、A4用紙セット、記録表、提出用封筒など(教具付きコースは鉛筆5本) |
| 受講形式 | 郵便講座(通信教育) |
| 運営 | 学校法人NHK学園 |
3. デジハリ・オンラインスクール クリエイターに必要なデッサン力養成講座

イラストレーターやCGクリエイターを目指していて、デッサンを実践的に身につけたい人には、デジハリ・オンラインスクールの講座が候補になります。デジタルハリウッド大学の実際のデッサンの授業を収録した動画教材(約7時間)で学ぶ、オンデマンド型の通信講座です。
講師は、東京藝術大学美術学部デザイン科を卒業し、25年以上の美術教育の経験がある中村泰清氏と公式サイトで紹介されています。学習期間は約6か月(26週間)で、全10回の課題を提出し、講師からの添削が動画で返却される点が特徴です。動画授業は受講期間が終わると閲覧できなくなるため、期間中に繰り返し見ておくことをおすすめします。
受講は毎月8名に限定されており、受講料は88,000円(税込・添削指導料を含む)です。今回の9サービスの中では価格が高めですが、大学の授業を収録した内容を動画で受けられ、「観察力」を鍛えることに焦点を当てている点が、他との違いです。デジタルで絵を描く予定の方は、次の記事のBlender講座なども併せてご覧ください。

| 料金 | 88,000円(税込・添削指導料含む) |
| 学習期間 | 約6か月(26週間) |
| 添削 | 全10回の課題提出、講師が動画で添削 |
| 教材 | 動画教材(約7時間)、デジタルハリウッド大学の授業を収録 |
| 定員 | 毎月8名まで |
4. 中野デッサン教室 マノ先生のデッサン通信講座

「形の取り方が苦手」「立体感がうまく出ない」という悩みに絞って学びたい方には、中野デッサン教室(運営はamps)の通信講座が合います。教室で展開しているカリキュラムを全10回の通信講座向けに再構築した内容で、テキストで学んだデッサン課題をプロの講師が添削します。
受講料は39,800円(テキスト代・送料込み)で、受講期間は10か月以上、最長で2年間有効です。今回の比較の中でも2年間じっくり取り組めるのは大きな安心材料で、仕事や育児で時間が不規則な人にも向いています。テキストはアナログ(紙と鉛筆)での作画を前提にしていますが、添削はデジタル作画の作品でも受け付けると案内されています。
申込は随時で、毎月先着5名の順に月末に発送される仕組みです。もっと本格的に学びたくなったら、同じ教室の「人間デッサン基礎講座」(全10回、入学金10,000円・受講料60,000円)も、オンラインで受講できると公式サイトに記載されています。通信講座で基礎を固めてから、人物デッサンへ進むという段階の踏み方もできます。
| 料金 | 39,800円(テキスト代・送料込み) |
| 回数・期間 | 全10回(新規10課題・反復10課題)、受講期間10か月〜(最長2年間有効) |
| 添削 | プロの講師が添削(デジタル作画の作品も受付) |
| 申込 | 随時受付、毎月先着5名・月末発送 |
| 運営 | amps(アンプス)/中野デッサン教室 |
講師とやり取りしながら学べる、ライブ・チャット型5選
続いては、講師に描いている手元や完成作品を見てもらい、フィードバックをもらいながら進めるタイプの5つです。通信講座より料金は積み上がりやすい反面、「間違った癖がつく前に直せる」という利点があります。
5. アートスクール オンライン講座(CREIE)のデッサンレッスン

いろいろな講師・日程から選び、自分の都合でレッスンを組みたい人にはアートスクールのオンライン講座が向いています。運営はART SCHOOL OSAKAで、デッサンの講座は初級から上級まで複数あり、「見て、描く」基礎を大切にする内容です。レッスンはZoomで受け、動画を見るだけでなく、リアルタイムで双方向にやり取りする形を重視していると公式に説明されています。
料金はチケット制です。公式ページには、15チケット50,000円(1チケット3,300円)から75チケット182,000円(1チケット2,430円)までのプランが載っています。1対1のレッスンは1回2チケット、2名以上のグループは1回1チケットで受けられ、入会金(20,000円)は現在無料と表示されています。2026年10月31日までの期間限定の割引表示もあるため、実際の価格は申込前に確認してください。
講師の経歴も公開されており、たとえば東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒で木炭デッサンを専門とする講師などが在籍します。60分の無料体験レッスンが用意されているので、まず1回受けて雰囲気を確かめるのがおすすめです。
| 料金 | 15チケット50,000円〜75チケット182,000円(1対1は2チケット/回、グループは1チケット/回) |
| 入会金 | 20,000円(現在は無料の表示) |
| 受講形式 | Zoomでのライブレッスン(1対1または少人数) |
| 体験 | 60分の無料体験レッスンあり |
| 運営 | ART SCHOOL OSAKA |
6. 川美(川畑綜合美術研究所) オンラインデッサン教室

月謝を低めに抑えながら、作品ごとにしっかり講評をもらいたい人には、川美のオンラインデッサン教室が合います。東京藝術大学美術学部日本画専攻卒の日本画家がデッサンをオンラインで指導すると公式に案内されており、基礎・応用・美大受験の3つのプランがあります。
料金は入会金5,000円(税別)に加え、月謝が基礎・応用は6,000円、受験は6,500円(いずれも税別)です。3か月・6か月・1年の期間から選べ、一括払いだと5%の割引があります。授業は、課題を描いて写真で提出し、作品ごとにオンラインで講評を受ける流れで、LINEでの質問対応時間(10:30〜17:00・20:00〜22:00、水曜休み)も案内されています。
体験講評は1,000円で、入会すれば全額返金される仕組みです。実物の作品を郵送して評価を受けることも、別料金で可能とされています。この価格帯でマンツーマン指導を受けたい人には、今回紹介する中でも有力な選択肢です。
| 料金(税別) | 入会金5,000円+月謝6,000円(基礎・応用)/6,500円(受験)、一括払いは5%割引 |
| 期間 | 3か月・6か月・1年から選択 |
| 講評 | 作品ごとにオンラインで講評、LINEで質問対応 |
| 体験 | 体験講評1,000円(入会で全額返金) |
| 講師 | 東京藝術大学卒の講師(公式サイトより) |
7. デッサン・オン・デマンド

顔を出したり通話したりせず、文字と画像のやり取りだけで進めたい人には、デッサン・オン・デマンドが向いています。2018年から続けている、インターネットを使ったデッサン・イラスト教室です。SNSのテキストチャットで講座が進み、講師が1対1で対応する家庭教師スタイルです。
100以上ある課題を難易度順に練習していき、納得いくまで同じ課題を繰り返せるのが特徴です。アンケートに答え、これまで描いた絵を送ってから始めるため、経験者でも基礎が足りない部分を見つけやすくなっています。画材は紙と鉛筆などのアナログを前提としており、通話機能は基本的に使いません。
料金は入会金10,800円(税込)、受講料は月々9,600円(税込)で、1課題ずつ、3営業日に1回程度(月10回目安)の添削が付きます。毎日投稿したい人向けに、月額6,900円(税込)を加える「熱血!オプション」も案内されています。対象は中学生以上で、初心者から中級者、美大受験生まで幅広く対応するとされています。
| 料金(税込) | 入会金10,800円+月9,600円(熱血オプション+6,900円/月) |
| 添削 | 3営業日に1回程度(月10回目安)、1課題ずつ |
| 受講形式 | SNSのテキストチャットと画像のやり取り(通話は基本なし) |
| 課題 | 100以上の課題を難易度順に練習 |
| 対象 | 中学生以上、初心者〜中級者、美大受験生 |
8. マンガスクール中野 デッサン講座

マンガやイラストを描きたくて、その下地となるデッサンを学びたい人には、マンガスクール中野の選択講座「デッサン講座」が参考になります。線画だけでなく、陰影でものを捉える基礎を身につけ、カラーイラストのステップアップにつなげる内容です。
鉛筆・木炭による生物デッサンを通して、遠近法、面で捉える、明暗描法、素材の描き分け、構造を知るといった技術を学びます。持ち込みのiPadでデッサンすることもでき、公式ページには「Skypeによるオンラインでの受講も可能」と記載されています。基礎編では果物やマグカップなど、応用編では複数のモチーフや花、動物、風景へと進みます。
授業は各編「週1回2時間×全12回」の構成で、土曜の13:00〜15:00または15:30〜17:30に開講されます。公式ページには39,600円(13,200円×3回の表記)と入学金5,500円、体験講座2,000円の記載があります。受講料が基礎編・応用編のどちらにかかるかは、申込前に公式サイトで確認してください。マンガの描き方を体系的に学びたい人は、次の記事で、マンガ講座も比較しています。

| 料金 | 39,600円(13,200円×3回の表記)+入学金5,500円、体験講座2,000円 |
| 授業 | 各編 週1回2時間×全12回(土曜13:00〜/15:30〜) |
| 受講形式 | 教室、またはSkypeによるオンライン受講 |
| 内容 | 鉛筆・木炭の生物デッサン(基礎編・応用編)、iPadでの受講も可 |
| 運営 | マンガスクール中野(東京・中野) |
9. ストアカ(ストリートアカデミー) スケッチ・デッサンのオンライン講座

いきなり数万円を払うのは不安で、まず1回だけ試してみたい人には、スキルシェアサービスのストアカが向いています。公式のスケッチ・デッサン一覧ページには、確認した時点で27件のオンライン講座が掲載されており、料金は1,000円〜9,800円ほど、単発講座は1,000〜7,000円が中心でした。入会金は不要です。
たとえば、60分で受けられる初心者向けの「鉛筆デッサン練習講座」(1,950円の表示)や、3時間で基礎から学ぶ「はじめのデッサン」(7,000円)のような講座が並んでいます。現役の画家やイラストレーターが講師をしている講座もあり、少人数からマンツーマンまで選べます。1回から気軽に試せるため、本格的な講座に申し込む前の「お試し」として使うのも一案です。
講座は講師ごとに内容・料金が違い、掲載も日々入れ替わります。体系的に長く学ぶ用途には向きにくい点は理解したうえで、「まず雰囲気をつかむ」「苦手な部分だけ見てもらう」といった使い方に合います。
| 料金 | 単発1,000〜7,000円が中心、コース講座2,200〜50,000円(公式一覧の表示) |
| 入会金 | なし |
| 形式 | 単発・コース講座(オンライン)、講師により少人数〜マンツーマン |
| 掲載数 | 27件(確認時点) |
| 向いている人 | まず1回試したい人、苦手な部分だけ見てほしい人 |
ユーキャンのデッサン講座について(受付停止中)
デッサンの通信講座として長く知られてきたユーキャンの「デッサン講座」は、公式サイトに「諸般の事情により、受講お申込み受付を停止いたしました」と明記されています。公式の案内によれば、受講料は44,000円(税込)、添削は全4回、標準学習期間は6か月で、画材一式(鉛筆・消しゴム・スケッチブック・トレーシングペーパー・課題モチーフなど)が含まれる講座でした。
現在は新規に申し込めないため、今回の比較には含めていません。同じ「画材と教材がまとめて届く通信講座」を探している方は、NHK学園(教具付きコース)やSARAスクール、中野デッサン教室の通信講座が選択肢になります。再開される可能性もゼロではないため、気になる方はユーキャン公式サイトの講座ページで最新の受付状況を確認してください。
なお、ヒューマンアカデミーの通信講座には「イラストマスターコース」など描画の基礎を含むイラスト系の講座がありますが、公式サイトの講座一覧でデッサン単独の講座は確認できなかったため、この記事では取り上げていません。イラスト全般の講座を比べたい方は、こちらの記事をご覧ください。

デッサンを始める前に揃えたい基本の画材
どの講座も、最初に必要な道具は大きく変わりません。教材に画材が含まれるタイプ(NHK学園の教具付きコースなど)を選ぶ場合を除き、自分で用意するものの目安は次のとおりです。
- 鉛筆:硬さの違う数本(やわらかい濃い鉛筆と、硬めの薄い鉛筆の組み合わせ)。NHK学園の教具付きコースでも5本のセットが案内されています。
- 消しゴム:消す用途に加えて、明るい部分を作る道具としても使うため、練り消しゴムを併用する人も多くいます。
- 紙:スケッチブックやデッサン用の紙。練習量が増えると意外に消費するため、まとまった枚数で買えるものが便利です。
- モチーフ:最初はりんご、マグカップ、立方体や球などの単純な形が基本です。ユーキャンの旧講座では紙風船やけん玉、発泡スチロールの立体が課題に使われていました。
照明は、真上から強い光が1方向だけ当たるように整えると、影の形が捉えやすくなります。部屋の電気を消してデスクライトを1灯だけ使う、といった工夫でも十分に練習できます。
デッサンは独学でも上達する?
結論から言えば、趣味として「ものの形と陰影を描けるようになりたい」程度なら、独学でも十分に上達を狙えます。理由は、デッサンに必要な道具が少なく、本や動画などの教材が豊富に出回っており、練習を積んだ量がそのまま成果につながりやすい分野だからです。
一方で、独学は自分の癖に気づきにくいという弱点があります。形が歪んでいても、描いた本人には分からないことが多いためです。独学で進める場合は、次の3ステップが基本になります。
- 単純な形から始める(立方体・球・円柱を、補助線を引きながら描く)
- 身近なモチーフを毎日1枚描く(りんごやマグカップなど、30分〜1時間で区切る)
- 定期的に誰かに見てもらう(ストアカの単発講座や、川美の体験講評のように手軽に講評を受けられる機会を使う)
最新のデッサン入門書や画材のガイドブックは、次のバナーから探してみてください。
独学で基礎を固め、行き詰まったタイミングで通信講座や個別指導に切り替える方法もあります。「何を直せばよいか分からない」と感じたときが、講師の手を借りる合図です。
よくある質問
Q. デッサンのオンライン講座は、初心者でも受講できますか?
A. はい、今回紹介した講座の多くは初心者を想定しています。NHK学園は「初めての方」、SARAスクールは受講生の92%が初心者と案内しており、中野デッサン教室の通信講座も「形の取り方が苦手」な方向けです。画材の用意や進め方に不安がある場合は、教具付きのコースや体験レッスンのあるサービスから始めると安心です。
Q. 添削はどのくらいの頻度で受けられますか?
A. サービスによって大きく異なります。SARAスクールは5回、NHK学園は4回、デジハリは全10回、中野デッサン教室の通信講座も全10回です。チャット型のデッサン・オン・デマンドは3営業日に1回程度(月10回目安)、川美は作品ごとに講評を受けられます。短い間隔で見てほしい人は、ライブ・チャット型が向いています。
Q. パソコンやタブレットで描いても大丈夫ですか?
A. 講座の多くは紙と鉛筆でのアナログ作画が前提です。ただし、中野デッサン教室の通信講座はデジタル作画の作品も添削を受け付けると案内されており、マンガスクール中野は持ち込みのiPadでのデッサンも可能としています。デッサン・オン・デマンドは、紙と鉛筆でのアナログ画材での受講になると案内しています。申込前に、自分の作画環境が使えるかを確認してください。
Q. 資格は取れますか?
A. SARAスクールの鉛筆デッサン資格取得講座では、プラチナコースで「鉛筆デッサンマスター」と「絵画インストラクター」の2資格に対応しています。その他の講座は、資格取得を主目的にしたものではなく、技術の習得が中心です。資格は仕事の必須条件ではないため、「証明がほしいか」を基準に選ぶとよいでしょう。
Q. 子どもや学生でも受講できますか?
A. デッサン・オン・デマンドは中学生以上が対象と案内しています。そのほかのサービスは、年齢条件や保護者の同意が必要かどうかが異なります。未成年の方は、申込前に各公式サイトの受講条件を確認してください。
【豆知識】絵を描く人はどのくらいいる?統計で見る趣味の絵画
- 総務省統計局の「令和3年社会生活基本調査」(2021年10月20日現在、10歳以上が対象)では、「絵画・彫刻の制作」を過去1年間に行った人の割合(行動者率)は3.4%でした。同じ調査で「美術鑑賞(美術館などでの鑑賞)」は11.4%でした。
- 同じ調査の趣味・娯楽の行動者率を見ると、「写真の撮影・プリント」が21.9%、「編み物・手芸」が8.8%、「陶芸・工芸」が1.6%でした。絵を描く人は、ごく一部ではあるものの、手芸や陶芸よりは多い傾向がうかがえます。
- 今回確認できた範囲では、絵画の制作について前回調査との増減を確認できなかったため、「増えている」「減っている」とは言い切れません。デッサンの人気そのものを数字で示す統計は、公的機関のものを見つけられませんでした。
これらは国の調査にもとづく数字ですが、あくまで調査時点の傾向であり、今後を保証するものではありません。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査」(結果の概要、e-Stat「表93-2 男女,趣味・娯楽の種類別行動者率(10歳以上)」全国値)。
まとめ
デッサンのオンライン講座は、「どのくらいの頻度で、誰に自分の絵を見てもらいたいか」で選ぶと迷いにくくなります。資格や体系的な基礎を重視するならSARAスクールやNHK学園、動画で本格的に学ぶならデジハリ、2年間じっくり進めたいなら中野デッサン教室の通信講座、リアルタイムで直してほしいならアートスクールや川美、手軽に試したいならストアカ、というように目的別に最適な1つが変わってきます。
理由は、デッサンが「見て、描いて、直す」の繰り返しで伸びる技術であり、添削や講評の間隔と、続けやすい料金の仕組みが成果を左右するためです。まずは気になる2〜3のサービスの公式サイトで、最新の料金・受付状況・体験の有無を確認し、体験レッスンや低額の単発講座で相性を確かめてから申し込みましょう。

