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土地の境界を確定させ、建物の登記を行う「土地家屋調査士」は、合格率8〜10%前後で推移する難関国家資格です。測量士補とのダブル受験を目指す人も多く、独学よりも通信講座を使って効率よく学習する受験生が主流になっています。結論から言えば、初学者ならアガルートアカデミーか東京法経学院、費用を抑えたいなら早稲田法科専門学院が候補になります。なぜなら、合格実績の開示方法・書式問題(作図)対策の充実度・測量士補とのセット受講のしやすさが、講座によって大きく異なるからです。実際にアガルートは令和7年度受講生合格率60.04%(全国平均の約6倍)、東京法経学院は令和7年度合格者489名中309名が受講生という合格占有率63.2%を公表しており、いずれも高い実績を持っています。この記事では、土地家屋調査士講座を実際に提供している5社を、費用・合格率・サポート体制・測量士補対応の観点から徹底比較します。
土地家屋調査士とは?試験の難易度と合格率
土地家屋調査士は、土地の境界を測量して確定させたり、建物の構造・面積を調査して不動産登記簿の「表題部」に関する登記を代理申請したりする専門職です。測量の技術と、不動産登記法などの法律知識の両方が求められる点が特徴で、独立開業もしやすい資格として人気があります。
試験は年1回実施され、受験資格に学歴・年齢・実務経験などの制限は一切ありません。誰でも受験できる一方で、合格率は例年8〜10%程度と低く、合格に必要な学習時間の目安は1,000〜1,500時間ともいわれています。試験は次の3段階で構成されます。
- 筆記試験・午前の部(測量に関する知識・技能を問う。測量士補や一級建築士などの有資格者は免除される場合がある)
- 筆記試験・午後の部(民法・不動産登記法などの択一式問題と、土地・建物の「書式(作図)問題」。ここが最大の難関とされる)
- 口述試験(筆記試験合格者のみ対象。面接形式で知識を確認)
筆記試験は例年10月中旬の日曜日、口述試験は翌年1月、最終合格発表は2月に行われます。午前の部は測量士・測量士補の資格を持っていると免除されるため、多くの受験生が「まず測量士補を取得してから土地家屋調査士を目指す」か「両方を同時に勉強するダブル受験」を選んでいます。この記事で紹介する通信講座も、測量士補とのセット受講に対応しているかどうかを比較ポイントの1つにしています。

土地家屋調査士の仕事内容と年収の目安
土地家屋調査士の主な仕事は、土地の境界を確定するための測量と、建物の新築・増築・取り壊しなどに伴う「表示に関する登記」の代理申請です。不動産の権利関係を扱う司法書士とは異なり、土地・建物の物理的な状況(所在・地目・地積・床面積など)を正確に把握して登記するのが専門領域になります。現場での測量・立ち合いと、事務所での図面作成・書類作成の両方をこなす仕事です。
平均年収は、事務所や測量会社に勤務する場合でおおむね400万〜600万円程度が目安とされています。国家資格を活かして独立開業する人も多く、独立後は案件の難易度・規模に応じて報酬額を自分で設定できるため、年収1,000万円を超える調査士も少なくありません。ただし独立後の収入は営業力や地域とのつながりに左右されやすく、個人差が大きい点には注意が必要です。資格取得後の主な就職先としては、土地家屋調査士事務所のほか、測量会社・不動産会社・建設コンサルタント会社などが挙げられます。実務未経験からいきなり独立するのではなく、まずは事務所に勤務して測量・書類作成の実務経験を積んでから独立する人が多いのも、この資格の特徴の1つです。
測量士・司法書士との違い
土地家屋調査士とよく混同されがちな資格に「測量士(測量士補)」と「司法書士」があります。測量士は測量そのものは行えても登記の代理申請はできず、司法書士は不動産の権利関係の登記(所有権移転・抵当権設定など)が専門で、土地・建物の物理的な状況を扱う登記(表示に関する登記)はできません。つまり、「測量して境界を確定し、その結果を登記する」という一連の流れを一手に担えるのは土地家屋調査士だけ、ということになります。
試験内容にも違いがあり、司法書士試験が民法・不動産登記法など法律科目中心なのに対し、土地家屋調査士試験は法律科目に加えて、書式問題という測量・作図の技術試験が課される点が大きな特徴です。文系的な法律知識と理系的な測量スキルの両方が求められるため、「法律だけ」「測量だけ」の資格よりも対策範囲が広くなる分、通信講座を使った体系的な学習が効果を発揮しやすい試験だといえます。
土地家屋調査士の通信講座を選ぶ5つのポイント
土地家屋調査士講座は、他の国家資格講座と比べて受講料が30万〜40万円程度と高額になりやすく、講座選びの失敗が学習効率や費用面に直結します。以下の5つのポイントを押さえて比較しましょう。
1. 合格率・合格実績の開示方法をチェックする
土地家屋調査士講座の合格率は、各社で「受講生合格率」「合格占有率(合格者全体に占める自校受講生の割合)」など公表方法が異なります。単純な数値の大小だけでなく、どのような集計方法かを確認した上で比較することが大切です。合格率を一切公表していない講座もあるため、その場合は合格者の声・体験記の量なども参考にしましょう。
2. 書式問題(作図)対策の充実度
土地家屋調査士試験の最大の関門は、午後の部の「書式問題」です。三角定規を使った関数電卓での座標計算や、複雑な図面の作成を短時間でこなす技術が求められるため、書式問題の演習量・添削回数が豊富な講座を選ぶと学習効率が上がります。
3. 測量士補とのダブル受験サポート
午前の部が免除される測量士補とのセット講座・ダブル合格カリキュラムが用意されているかどうかも重要な比較ポイントです。測量士補試験は5月に実施されるため、先に取得しておけば土地家屋調査士試験の負担を大きく減らせます。
4. 質問対応・添削のサポート体制
書式問題は独学での採点が難しいため、講師による添削指導の有無・回数、疑問点をすぐ質問できる制度があるかを確認しましょう。オンラインでの個別カウンセリングを実施している講座もあります。
5. 費用と割引制度のバランス
土地家屋調査士講座の費用相場は30万円台後半が中心ですが、早稲田法科専門学院のように10万円以下で受講できる講座もあります。他校からの乗換割引・受験経験者割引・合格特典(全額返金等)を活用すると、実質的な負担を抑えられる場合があります。
土地家屋調査士の通信講座5社を徹底比較
ここからは、実際に土地家屋調査士講座を提供している主要5社を比較します。合格率・合格占有率は各社が公表している最新の実績データ(令和7年度)を掲載しています。
| 費用目安(税込) | 合格率・実績 | 測量士補対応 | 特徴 | |
| アガルートアカデミー | 327,800円~492,800円 | 受講生合格率60.04%(全国平均の約6倍) | ダブル合格カリキュラムあり | 1回10分の講義 合格特典(全額返金等) |
| 東京法経学院 | 304,500円~381,500円 | 合格占有率63.2%(合格者489名中309名) | 測量士補講座を別途開講 | 1967年創業の老舗 書式用器具付き無料体験 |
| LEC東京リーガルマインド | 319,000円~385,000円 | 非公表 | 測量士補とのセット講座あり | 答練パックが充実 教育訓練給付制度対象コースあり |
| 日建学院 | 231,000円~451,000円 | 非公表 | 測量士補講座も開講 | 全国の校舎で通学も選択可 N-Method独自学習法 |
| 早稲田法科専門学院 | 98,000円~ | 非公表 | 要問合せ | 業界最安値クラス 50年以上の指導実績 |
アガルートアカデミー

| コース費用 | 327,800円~492,800円(税込、2027年合格目標) |
| 学習形式 | フルオンライン(1回10分前後の講義動画+テキスト) |
| 合格率 | 受講生合格率60.04%(令和7年度、全国平均10.14%の約6倍) |
| 測量士補対応 | ダブル合格カリキュラムあり |
| 割引制度 | 他校乗換割引20%OFF、受験経験者割引10%OFF |
| 合格特典 | 全額返金(税抜)またはAmazonギフト券5万円から選択 |
【アガルートアカデミーのおすすめポイント!】アガルートは、令和7年度の受講生合格率が60.04%と全国平均(10.14%)の約6倍という実績を公表しており、2021年から2025年まで5年連続で受講者数No.1を獲得しています。1回10分前後に区切られた講義動画は、スキマ時間での学習がしやすいと評判です。書式問題を含めてオンラインで何度でも講師に質問できる体制が整っているため、独学に近い感覚で不安なく進められます。合格すれば受講料が全額返金される特典(または5万円分のAmazonギフト券)もあり、モチベーション維持にもつながります。測量士補と同時に学習したい人向けの「ダブル合格カリキュラム」も用意されているため、まとめて資格取得を目指したい人に向いています。
東京法経学院

| コース費用 | 304,500円~381,500円(税込、初学者向け通信講座) |
| 学習形式 | 通信(教材+映像・音声)、東京本校での通学講座も選択可 |
| 合格率 | 合格占有率63.2%(令和7年度合格者489名中309名が受講生) |
| 測量士補対応 | 測量士補講座を別途開講(セット受講可) |
| 無料体験 | 書式用器具付きの無料体験講座(全5コマ・約11時間) |
| 創業 | 1967年、土地家屋調査士・測量士補講座で50年以上の実績 |
【東京法経学院のおすすめポイント!】東京法経学院は、令和7年度の土地家屋調査士試験で合格者489名中309名を輩出し、合格占有率63.2%という圧倒的な実績を公表しています。過去10年間でも合格者の半数以上を占めており、老舗ならではの蓄積されたノウハウが強みです。無料体験講座では、書式問題で実際に使う三角定規・電卓などの器具が付属するため、申込前に学習スタイルを具体的にイメージできます。オンラインカウンセリング制度もあり、通信講座でも疑問点を相談しやすい環境が整っています。合格実績を重視する人、老舗の指導ノウハウを信頼したい人におすすめです。

LEC東京リーガルマインド

| コース費用 | 319,000円~385,000円(税込、2027年合格目標・初学者向けコース) |
| 学習形式 | Web動画+通信、答練パック(演習問題)が充実 |
| 合格率 | 非公表(具体的な数値の記載なし) |
| 測量士補対応 | 測量士補とのセット講座あり |
| 給付制度 | 要件を満たす場合、教育訓練給付制度の対象コースあり |
| 割引制度 | 早期割引(時期限定で5%OFF)等 |
【LEC東京リーガルマインドのおすすめポイント!】LECは資格予備校大手として長年の運営実績があり、インプット講義とアウトプット(答練)のバランスが取れたカリキュラムが特徴です。本試験を想定した「答練パック」で実戦力を磨けるほか、直前期には「直前対策講座」も用意されています。要件を満たせば教育訓練給付制度の対象になるコースもあり、条件次第では実質的な負担を抑えられる点も見逃せません。測量士補とのセット講座も用意されているため、初学者がゼロから体系的に学びたい場合の選択肢になります。
日建学院

| コース費用 | 231,000円~451,000円(税込、コースにより幅あり) |
| 学習形式 | Web講義(全86回)、全国の校舎での通学講座も選択可 |
| 合格率 | 非公表 |
| 測量士補対応 | 測量士補講座も別途開講 |
| 書式対策 | 書式問題を全80問演習 |
| 実績 | 50年以上の指導実績(N-Method独自学習法) |
【日建学院のおすすめポイント!】日建学院は、建築・不動産系資格に強い総合資格スクールとして全国に校舎を持ち、オンラインだけでなく通学でも学べる点が大きな特徴です。独自の「N-Method」に基づく映像講義は全86回に及び、書式問題も全80問を演習できるボリュームで、じっくり反復学習したい人に向いています。通信講座だけでなく、対面での質問がしたい・仲間と一緒に学びたいという人は、近隣の校舎に通えるかどうかも確認してみるとよいでしょう。
早稲田法科専門学院

| コース費用 | 98,000円~(税込、比較サイト調べ。コースにより異なるため要問合せ) |
| 学習形式 | 教材(テキスト・過去問集)中心の通信、答案添削 |
| 合格率 | 非公表 |
| 測量士補対応 | 要問合せ |
| サポート | 指導歴35年以上の講師による添削指導 |
| 実績 | 50年以上、土地家屋調査士試験の受験指導を継続 |
【早稲田法科専門学院のおすすめポイント!】早稲田法科専門学院は、他社と比べて費用を大きく抑えられる点が最大の魅力です。映像講義中心の大手講座と違い、講師自らが執筆したオリジナルテキストと過去問題集を軸にした、昔ながらの通信添削スタイルを続けています。50年以上にわたり土地家屋調査士試験の指導を行ってきた実績があり、費用を抑えつつも自学自習で着実に進めたい人、2度目以降の受験でポイントを絞って復習したい人に向いています。オンライン動画講義のような手厚いサポートを求める人は、他社と比較検討してから選ぶとよいでしょう。

独学で目指すなら?参考書・過去問集ガイド
通信講座を使わず独学で挑む場合は、書式問題(作図)に特化した問題集と、六法・不動産登記法の実務書を組み合わせるのが基本です。ただし、土地家屋調査士試験は書式問題の採点基準が独学では判断しづらいため、最低限、答案練習や模試だけは通信講座・予備校の単発講座で受けるという併用スタイルもおすすめです。書籍で最新の過去問題集・記述式対策本を探す場合は、以下から検索してみてください。
よくある質問
Q. 土地家屋調査士講座の費用相場はどれくらいですか?
A. 今回比較した5社では、10万円前後(早稲田法科専門学院)から50万円弱(日建学院の上位コース)まで幅があります。初学者向けのフルサポートコースは30万円台後半が中心的な相場です。他校乗換割引や受験経験者割引を使うと、実質負担を抑えられる場合があります。
Q. 独学でも合格できますか?
A. 不可能ではありませんが、合格率8〜10%という難易度に加え、書式問題の採点基準が独学では判断しづらいため、多くの合格者が通信講座・予備校を利用しています。費用を抑えたい場合は、早稲田法科専門学院のような低価格の通信教材や、答練パックのみの単発受講を検討する方法もあります。
Q. 測量士補は先に取得すべきですか?
A. 必須ではありませんが、測量士補を取得すると土地家屋調査士試験の午前の部が免除されるため、負担を大きく減らせます。今回紹介した5社のうち、アガルート・東京法経学院・LEC・日建学院は測量士補とのセット講座やダブル合格カリキュラムを用意しているため、同時学習を考えている場合はこの4社を優先的に検討するとよいでしょう。
Q. 働きながらでも合格を目指せますか?
A. 必要な学習時間の目安は1,000〜1,500時間とされており、働きながらの場合は1〜2年程度の学習期間を見込む受験生が多いです。1回10分前後の講義に分かれているアガルートのような講座は、スキマ時間での学習と相性がよいとされています。
Q. 土地家屋調査士と司法書士、どちらを目指すべきですか?
A. どちらが優れているというより、扱う業務が異なります。土地・建物の測量や表示に関する登記(現況の登記)を専門にしたいなら土地家屋調査士、不動産の権利関係(売買・相続・抵当権設定など)の登記を専門にしたいなら司法書士が向いています。現場での測量作業や独立開業のしやすさを重視するなら土地家屋調査士、法律知識を軸にオフィスワーク中心で働きたいなら司法書士、というイメージで選ぶとよいでしょう。
Q. 合格後、独立開業しやすい資格ですか?
A. 比較的独立開業しやすい国家資格の1つとされています。案件ごとに報酬額を自分で設定できるため、独立後に年収1,000万円を超える調査士も一定数存在します。ただし営業力や地域の不動産業者・建築業者とのつながりによって収入差が出やすいため、資格取得後の実務経験の積み方も重要になります。

まとめ:土地家屋調査士講座は実績と費用のバランスで選ぼう
土地家屋調査士は合格率8〜10%の難関資格ですが、通信講座を活用すれば独学よりも効率的に合格を目指せます。理由は、書式問題の添削や質問対応など、独学では得にくいサポートが受けられるためです。実際に、アガルートアカデミー(受講生合格率60.04%)や東京法経学院(合格占有率63.2%)のように、高い合格実績を公表している講座もあります。費用を抑えたい人は早稲田法科専門学院、通学もしたい人は日建学院、測量士補とのダブル受験を効率よく進めたい人はLECやアガルートのダブル合格カリキュラムというように、自分の学習スタイルと予算に合わせて選ぶのがおすすめです。土地家屋調査士は独立開業もしやすい資格であり、合格後のキャリアの幅が広いことも大きな魅力です。まずは気になる講座の無料体験や資料請求から、比較検討を始めてみましょう。

