「子どもに関わる仕事に就きたい」「子育ての経験を地域の支援に生かしたい」「わが子のためにも、乳幼児の発達や安全について体系的に学びたい」。そう考えたとき、調べていくとよく目にするのが、チャイルドマインダー、ベビーシッター、子育て支援員といった名前です。ところが、これらは国家資格の保育士とは違い、主催する団体も、取得の仕組みも、かかる費用もバラバラです。校舎に通って約60時間の講義を受ける資格もあれば、国の要綱に沿って自治体が行う研修を修了するだけの制度、自宅で3か月ほど学ぶ通信講座もあります。
本記事はアフィリエイト広告を含みます。紹介する商品・サービスの購入・申込によって、当サイトが対象企業から報酬を受け取る場合があります。
この記事では、公式サイトで内容を確認できた10の資格・講座を、取得方法・費用・学習期間で比べます。協会認定のチャイルドマインダーとベビーシッター、公益社団法人が行う認定ベビーシッター、国の制度である子育て支援員研修、日本赤十字社の幼児安全法支援員、そして自宅で学べる民間資格の通信講座(ユーキャン・SARAスクール)です。それぞれ「向いている人」「注意しておきたい点」も書いたので、目的に合う学び方を見つける材料にしてください。なお、ここで紹介する資格の多くは民間資格や自治体の修了証であり、取得しただけで就職や収入が保証されるものではありません。費用・日程・対象者は2026年11月時点で公式サイトから確認した内容で、変わることがあります。
子育て・保育系資格10選の比較表
まず全体像です。費用は公式サイトに記載のあった金額(税込表記のあるもの)で、受験料や教材費などが別になる場合は備考に書いています。
| 区分 | 学び方 | 費用の目安 | 期間・時間 | |
| チャイルドマインダー(ACE認定) | 協会認定資格 | 認定校(ヒューマンアカデミー)で通学 | 受講料379,760円+入学金55,000円 | 講義62時間+認定試験 |
| ベビーシッター(ACE認定) | 協会認定資格 | 通信講座(DVD・eラーニング) | 47,300円〜+申請料2,000円 | 標準3か月・添削4回 |
| 認定ベビーシッター(全国保育サービス協会) | 公益社団法人の認定資格 | オンライン研修+認定試験 | 研修は令和8年度は受講料無料(テキスト代実費)+受験料12,100円 | 養成3日+現任3日+試験 |
| 子育て支援員研修 | 国の要綱に基づく自治体の研修 | 集合・オンライン(自治体により異なる) | 自治体ごとに異なる | 基本研修約8時間+専門研修 |
| 赤十字幼児安全法支援員 | 日本赤十字社の講習 | 会場での講習 | 支部により異なる(兵庫県支部は2,200円) | 標準10時間 |
| 子育て心理アドバイザー(ユーキャン) | 民間資格の通信講座 | 通信講座(在宅受験) | 34,000円(2026年11月16日9時以降は39,000円) | 標準3か月・添削3回 |
| 子供心理カウンセラー(SARAスクール) | 民間資格の通信講座 | 通信講座(オンラインコースあり) | 59,800円〜79,800円 | 受講期間6か月 |
| 離乳食・幼児食コーディネーター(ユーキャン) | 民間資格の通信講座 | 通信講座(在宅試験) | 39,000円 | 標準4か月・添削4回 |
| 幼児食マイスター(SARAスクール) | 民間資格の通信講座 | 通信講座(オンラインコースあり) | 59,800円〜79,800円 | 受講期間6か月 |
| 子ども発達障がい支援アドバイザー(ユーキャン) | 民間資格の通信講座 | 通信講座(在宅受験) | 34,000円(2026年11月16日9時以降は39,000円) | 標準3か月・添削2回 |
※費用・日程は2026年11月時点で各公式サイトに掲載されていた内容です。キャンペーンや学費改定で変わるため、申込前に最新情報を確認してください。
子育て・保育系資格は3つのタイプに分かれる
10の資格・講座は、成り立ちの違いで大きく3つに分けられます。この違いを知っておくと、「何のために取るのか」を先に決めやすくなります。
国の要綱に基づく研修(子育て支援員研修)
こども家庭庁の「子育て支援員研修事業実施要綱」に基づき、都道府県や市町村が実施する研修です。基本研修と専門研修を修了すると、子育て支援員研修修了証書が交付され、この証書は全国の自治体で有効と要綱に定められています。小規模保育や放課後児童クラブなどで、保育士資格を持たない人が働く際の要件になる場面があります。
団体・協会が認定する資格(チャイルドマインダー、ベビーシッター、幼児安全法支援員)
NPO法人、公益社団法人、日本赤十字社など、子育て・保育の分野に関わる団体が独自に認定する資格です。法律で業務独占が定められた国家資格ではありませんが、ベビーシッターや少人数保育の現場で必要な知識を体系的に学んだ証明として使われています。どの団体のどの認定かによって、受講の仕組みも費用も大きく異なります。
民間の通信講座で取れる資格(ユーキャン・SARAスクール)
自宅で学び、在宅の試験や課題の提出で認定される民間資格です。子どもの心理、離乳食・幼児食、発達への理解といったテーマが中心で、保育施設で働くための要件になるというより、子育ての知識を深めたい人や、子どもに関わる仕事の基礎を学びたい人に向いています。
保育所や認定こども園などで保育士として働きたい場合は、国家資格の保育士が前提になります。保育士試験の対策講座については、別の記事で詳しく比較しています。

資格・講座を選ぶ前に確認したい4つのポイント
- 目的は「仕事にする」か「自分や家庭に生かす」か(仕事なら、勤務先や自治体が求める要件を先に確認)
- 受講の形(通学・オンライン研修・通信)と、自分の生活リズムが合うか
- 総額はいくらか(受講料のほかに入会金・試験料・申請料・教材費がかかる場合がある)
- 認定団体と資格の位置づけ(国の制度・公益法人・民間資格のどれか)
特に見落としやすいのが総額です。たとえばチャイルドマインダー(ACE認定)は、受講料に協会の入会金(初年度会費)と審査登録料が含まれる一方、試験料・教材費・システム利用料は別に必要と公式に書かれています。ベビーシッターの通信講座でも、資格の認定証を受け取る際の申請料は受講料と別です。「いくらから」という表示だけで判断せず、資格を取り終えるまでの総額で比べるのが安全です。
子育て・保育系資格・講座おすすめ10選
1. チャイルドマインダー(ACE認定・ヒューマンアカデミー)

少人数保育の専門家として、自宅保育や居宅訪問型保育、託児サービスの運営まで視野に入れたい人には、チャイルドマインダーが選択肢になります。認定しているのは、2010年10月に設立された特定非営利活動法人「日本チャイルドマインディング&エデュケア協会(ACE)」です。協会の沿革ページには、2011年5月にヒューマンアカデミー株式会社を認定校としたと記されています。
取得の流れは、認定校でACE認定の講義62時間を修了し、ACE認定試験に合格するというものです。ただし、すべての課題の回収・評価が終わっていることや、講義への出席率といった受験条件が定められています。カリキュラムには、米国のMEDIC FIRST AID社による小児向け救急プログラム(MFA)が組み込まれており、蘇生法と救急法の基本を同時に学べます。
費用は、ヒューマンアカデミーの公式イベントページに受講料379,760円・入学金55,000円(いずれも税込)と記載がありました。保育士か幼稚園教諭の資格を持ち、保育現場での実務が3年以上、直近5年以上のブランクがない人向けの有資格者コースは、受講料277,020円・全52時間です。どちらも試験料・教材費・システム利用料は別途です。金額は改定されることがあるため、申込前にヒューマンアカデミーの公式ページで確認してください。同ページでは九州エリアの4校舎(福岡・熊本・鹿児島・那覇)の説明会が案内されていました。ヒューマンアカデミー通信講座の保育系講座一覧には含まれていないため、通信だけで完結するタイプではなく、校舎で学ぶ資格と考えておくと間違いがありません。開講校舎や時期は公式で確認してください。
| 認定団体 | 日本チャイルドマインディング&エデュケア協会(ACE) |
| 学び方 | 認定校(ヒューマンアカデミー)の校舎で受講 |
| 講義時間 | 全62時間(有資格者コースは全52時間) |
| 費用 | 受講料379,760円+入学金55,000円(税込)。試験料・教材費・システム利用料は別途 |
| 受験条件 | 全課題の回収・評価完了、講義出席率などの条件あり |
| 向いている人 | 自宅保育・託児・訪問型保育の開業まで見据えたい人、保育士・幼稚園教諭でスキルを広げたい人 |
2. ベビーシッター(ACE認定・ヒューマンアカデミー通信講座)

通信講座で、できるだけ費用を抑えてベビーシッターの基礎を体系的に学びたい人には、ヒューマンアカデミー通信講座のベビーシッター講座があります。修了すると、同じACEの認定ベビーシッター資格の認定証を申請できる仕組みです。ACEの公式ページによると、ベビーシッターの仕事そのものは資格がなくてもできますが、子どもの成長過程や安全・リスク管理を学んでおくと保護者から信頼されやすいと説明されています。
公式の講座ページでは、受講料は47,300円(税込)から、標準学習期間は3か月、在籍期間は6か月で、添削は全4回です。教材は全4冊のテキスト(約200ページ)と約2時間の講義動画、遊びカードや連絡帳など5つの実践アイテムで、DVDコース・eラーニングコース・併用コースから選びます。試験はなく、4回の添削課題で所定の成績を満たして修了し、資格申請をすると認定証が発行されます。申請料は2,000円、協会への入会は任意で、入会する場合は入会金10,000円と年会費5,000円が別途かかります。
| 認定団体 | 日本チャイルドマインディング&エデュケア協会(ACE) |
| 学び方 | 通信講座(DVD・eラーニング・併用の3コース) |
| 費用 | 47,300円(税込)から。資格申請料2,000円、協会入会(任意)は入会金10,000円+年会費5,000円が別途 |
| 学習期間 | 標準3か月(在籍6か月)、添削4回 |
| 試験 | なし(添削課題の合格で修了、希望者が資格申請) |
| 向いている人 | 自宅で基礎から学びたい人、子育て経験を生かして訪問型の保育に関わりたい人 |
3. 認定ベビーシッター(公益社団法人 全国保育サービス協会)

ベビーシッター派遣会社の団体が運営する認定制度で、実務の現場に近い資格を取りたい人は、公益社団法人全国保育サービス協会の「認定ベビーシッター」が候補になります。取得方法は2通りあり、1つは協会の研修を受けたうえで認定試験に合格する方法、もう1つは協会が指定した保育士養成校で保育士資格の科目に加えて在宅保育の科目を履修して卒業する方法です。
研修ルートでは、養成研修会と現任研修会をセットで申し込みます。令和8年度の案内(第4回の例)では、どちらもZoomによるオンライン開催で、養成研修が3日間、現任研修が3日間、受講料は無料(テキスト代は実費)と書かれています。対象は18歳以上(高校生を除く)で、申込は郵送です。認定試験の受験資格は、満18歳以上で、協会の研修を修了していること、または都道府県知事等が行う居宅訪問型保育基礎研修を修了していることです。
試験は選択式40問と記述式1問(400字以内)で、試験時間は90分、実技はありません。受験料は12,100円(税込)、合格後に認定登録料4,400円(税込)が必要です。登録証の有効期間は初回が5年間で、更新後は期限なしと案内されています。2026年度の認定試験は11月14日に実施で、受付は10月30日までに終了していました。次回の日程は公式サイトで確認してください。研修で使うテキストは『家庭訪問保育の理論と実際 第3版』(中央法規出版)です。
| 認定団体 | 公益社団法人 全国保育サービス協会 |
| 取得方法 | ①養成研修+現任研修を修了して認定試験に合格 ②指定校で保育士資格+在宅保育科目を履修して卒業 |
| 研修 | オンライン(Zoom)で養成3日+現任3日。令和8年度は受講料無料(テキスト代実費) |
| 試験 | 択一40問+記述1問、90分、実技なし。受験料12,100円+認定登録料4,400円(税込) |
| 2026年度試験 | 11月14日実施(受付は10月30日に終了) |
| 向いている人 | 派遣会社などでベビーシッターとして働くことを考えている18歳以上の人 |
4. 子育て支援員研修(こども家庭庁の要綱に基づく自治体の研修)

保育士資格を持たなくても、地域の保育や子育て支援の現場で働きたい人は、まず子育て支援員研修を確認してみてください。要綱によると、研修の対象になる職種には、家庭的保育事業の家庭的保育補助者、小規模保育事業の保育士以外の保育従事者、放課後児童クラブの補助員、地域子育て支援拠点の専任職員、ファミリー・サポート・センターの提供会員、こども誰でも通園制度の保育士以外の従事者などが並びます。つまり「保育補助」として働く入り口になりうる制度です。
研修は、共通の基本研修(8科目・合計8時間)と、地域保育・地域子育て支援・放課後児童・社会的養護の4コースから選ぶ専門研修で構成されます。基本研修では、子ども・子育て家庭の現状、子ども家庭福祉、子どもの発達、保育の原理、対人援助の価値と倫理、児童虐待と社会的養護、子どもの障害、総合演習を学びます。すべて修了すると、実施した都道府県等から修了証書が交付され、全国の自治体で有効です。保育士や社会福祉士の資格を持つ人は、基本研修を免除されることがあります。
実施主体は都道府県や市町村、またはその指定を受けた事業者で、日程・定員・受講料・対象者は地域によって異なります。静岡県の令和8年度の案内では、基本研修に集合型とオンライン型があり、専門研修の一部コースには見学実習2日間が含まれていました(募集は終了)。募集時期は年に一度などと限られることが多いため、お住まいの地域の案内を早めに確認しておくのが現実的です。
| 根拠 | こども家庭庁「子育て支援員研修事業実施要綱」(令和6年3月30日、令和8年4月8日改正) |
| 実施主体 | 都道府県・市町村(または指定研修事業者) |
| 研修内容 | 基本研修8科目(合計8時間)+専門研修(地域保育・地域子育て支援・放課後児童・社会的養護の4コース) |
| 修了証書 | 全国の自治体で有効。保育士・社会福祉士などは基本研修を免除される場合あり |
| 費用・日程 | 自治体ごとに異なる。募集期間が限られることが多い |
| 向いている人 | 保育補助・放課後児童クラブ・子育て広場などで地域の子育て支援に関わりたい人 |
5. 赤十字幼児安全法支援員(日本赤十字社)

乳幼児の事故予防や応急手当を、実技を交えて学びたい人には、日本赤十字社の幼児安全法の講習があります。ベビーシッターや保育補助、地域の子育てひろばのスタッフはもちろん、祖父母世代や子育て中の親にも役立つ内容です。
日本赤十字社の公式ページによると、支援員養成講習の受講資格は満15歳以上で、講習時間は標準10時間(休憩時間などが別に加わる)、内容は子どもに起こりやすい事故の予防と手当、子どもの病気への対応です。全課程を修了すると受講証が、検定に合格すると赤十字幼児安全法支援員の認定証が交付されます。受講費は支部によって異なり、兵庫県支部の令和8年度の要項では2日間・2,200円(教材費・保険料等)で、遅刻・早退・欠席があると受講証や認定証の対象にならないとされています。
| 主催 | 日本赤十字社(各都道府県支部が開催) |
| 受講資格 | 満15歳以上 |
| 講習時間 | 標準10時間(支部により日程は異なる。兵庫県支部の令和8年度は2日間) |
| 費用 | 支部により異なる(兵庫県支部の令和8年度は2,200円) |
| 認定 | 検定合格者に赤十字幼児安全法支援員認定証 |
| 向いている人 | 子どもの事故予防・応急手当を実技で学びたい人、ベビーシッターや保育補助の前に基礎を固めたい人 |
6. 子育て心理アドバイザー(ユーキャン)

子どもの成長に合わせた接し方を、体系的に学び直したい保護者や、子どもに関わる仕事の基礎を押さえたい人には、ユーキャンの子育て心理アドバイザー講座があります。公式の説明では、0〜12歳の子どもの成長にあわせた子育て知識を扱う講座で、受験資格はなく、在宅で受験できるマークシート方式の試験です。
メインテキスト3冊に、発達段階目安表、年齢別遊びブック、子育てQ&Aブック、子育て支援DVDなどが付き、標準学習期間は3か月(受講開始から6か月まで指導)、添削は修了認定試験を含めて3回です。質問は1日3問まで受け付けています。認定するのは一般社団法人「子どもの育ちと学び」で、認定証の発行は希望者のみ有料です。受講料は2026年11月16日8時59分までが一括34,000円、同日9時以降は39,000円(分割9,900円×4回)に改定されると公式ページで告知されています。受講を考えている人は、申込時期によって金額が変わる点に注意してください。
子どもの心の発達についてさらに専門的に学びたいときは、心理カウンセラー系の資格との比較も参考になります。

| 認定団体 | 一般社団法人 子どもの育ちと学び |
| 学び方 | 通信講座(在宅受験・マークシート方式) |
| 費用 | 34,000円(2026年11月16日8時59分まで)/ 39,000円(同日9時以降)。認定証の発行は希望者のみ有料 |
| 学習期間 | 標準3か月、添削3回(修了認定試験を含む) |
| 受験資格 | なし |
| 向いている人 | 0〜12歳の子どもの発達や接し方を、家庭でも仕事でも生かしたい人 |
7. 子供心理カウンセラー・チャイルド心理カウンセラー(SARAスクール)

自宅で子どもの心理の基礎を学び、2つの民間資格をまとめて目指したい人には、SARAスクールの子供心理資格講座があります。公式サイトによると、この講座で目指せるのは、日本インストラクター技術協会(JIA)の「子供心理カウンセラー」と、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)の「チャイルド心理カウンセラー」の2資格です。
コースは3種類あります。基本コースは59,800円で、添削5回、試験は得点率70%以上で合格です(自宅受験)。プラチナコースとプラチナコース(オンライン)は79,800円で、添削5回に卒業課題1回が加わり、卒業課題を提出すると試験免除で資格が認定されます。受講期間はいずれも6か月で、学習期間の目安は、紙の教材よりオンライン教材のほうが短く示されています。講座の監修は、臨床心理士・公認心理師の資格を持つ先生と記載されていました。
どちらも民間資格であり、国家資格のスクールカウンセラーや公認心理師とは別物です。就職の条件になるかどうかは職場によって異なるため、「知識を整理して家庭や職場で生かす」目的で選ぶのが現実的です。
| 取得できる資格 | 子供心理カウンセラー(JIA)・チャイルド心理カウンセラー(JAAMP) |
| 学び方 | 通信講座(紙教材コースとオンラインコース) |
| 費用 | 基本コース59,800円/プラチナコース79,800円/プラチナコース(オンライン)79,800円(公式表示) |
| 学習期間 | 受講期間6か月、添削5回(プラチナは卒業課題1回を追加) |
| 試験 | 基本コースは得点率70%以上で合格(自宅受験)。プラチナコースは卒業課題の提出で試験免除 |
| 向いている人 | 子どもの心理を2つの民間資格の形で学びたい人、家庭や保育・教育の現場で知識を生かしたい人 |
8. 離乳食・幼児食コーディネーター(ユーキャン)

子どもの食事について、月齢に合わせた進め方や栄養バランス、アレルギーへの注意点を学びたい人には、ユーキャンの離乳食・幼児食コーディネーター講座が候補になります。ベビーシッターや保育補助として子どもの食事に関わる場面でも、基本的な知識は役に立ちます。
公式サイトでは、教材は「離乳食・幼児食レシピ集58」「食材・外食ハンドブック」と調理のポイントを収めたDVD、ガイドブック、添削課題集と案内されています。標準学習期間は4か月(受講開始から12か月まで指導)、添削は在宅試験1回を含む計4回で、いずれもWEBで提出します。この講座では、ユーキャンの課題が最終試験の位置づけです。試験は多肢選択式で、受講期間中は最大3回まで追加費用なしで再挑戦できます。受講料は一括39,000円(分割は3,300円×12回)です。
離乳食や幼児食の進め方には個人差があり、アレルギーが疑われる症状が出た場合は医師に相談する必要があると、公式ページにも注意書きがあります。講座は知識の整理として活用し、個別の判断は専門家に任せる姿勢が大切です。
| 学び方 | 通信講座(WEB提出の添削、在宅試験) |
| 費用 | 一括39,000円(分割3,300円×12回、総額39,600円) |
| 学習期間 | 標準4か月(受講開始から12か月まで指導)、添削4回(在宅試験1回を含む) |
| 試験 | 多肢選択式、受講期間中は最大3回まで追加費用なしで再挑戦可 |
| 教材 | 離乳食・幼児食レシピ集58、食材・外食ハンドブック、調理のポイントDVD、ガイドブック、添削課題集 |
| 向いている人 | 乳幼児の食事づくりを学びたい保護者、子どもの食事に関わる仕事を考えている人 |
9. 幼児食マイスター・ベビーフードインストラクター(SARAスクール)

離乳食から幼児食までを学びながら、2つの民間資格を同時に目指せる講座が、SARAスクールの幼児食資格講座です。公式サイトによると、取得できるのは日本安全食料料理協会(JSFCA)の「幼児食マイスター」と、日本インストラクター技術協会(JIA)の「ベビーフードインストラクター」です。
コース構成と料金は、先ほどの子供心理講座と同じで、基本コース59,800円、プラチナコース79,800円、プラチナコース(オンライン)79,800円です。受講期間は6か月、添削は5回(プラチナは卒業課題が加わる)。内容は、月齢ごとの離乳食の進め方や量の目安、離乳期から幼児期への移行などを扱います。同じ料金体系なので、子育て全般の知識を学びたいなら心理講座、食事に絞って学ぶなら幼児食講座、と興味に合わせて選べます。
| 取得できる資格 | 幼児食マイスター(JSFCA)・ベビーフードインストラクター(JIA) |
| 学び方 | 通信講座(紙教材コースとオンラインコース) |
| 費用 | 基本コース59,800円/プラチナコース79,800円/プラチナコース(オンライン)79,800円(公式表示) |
| 学習期間 | 受講期間6か月、添削5回(プラチナは卒業課題1回を追加) |
| 向いている人 | 離乳食から幼児食まで体系的に学びたい人、保育・食育の現場や家庭で生かしたい人 |
10. 子ども発達障がい支援アドバイザー(ユーキャン)

発達に特性のある子どもへの関わり方を、家庭や保育・教育の現場で生かしたい人には、ユーキャンの子ども発達障がい支援アドバイザー講座があります。公式の説明では、子どもの発達に関する理解を深め、成長に合わせたサポートを実践できるようになることを目指す講座です。
教材は、実例集、絵カード48枚と解説ブック、支援ワークブック、支援DVD、ガイドブックなどです。標準学習期間は3か月で、添削は2回、そのあと修了認定試験に挑戦します。試験は在宅受験で受験資格はありません。資格を認定するのは、講座を監修する伊藤真穂先生が代表を務める発達凸凹アカデミーです。受講料は2026年11月16日8時59分までが一括34,000円、同日9時以降は39,000円に改定される予定と公式ページに記載があります。
この講座の資格は民間資格で、発達障がいの診断や医療・療育の専門職の資格ではありません。発達に心配がある場合は、自治体の相談窓口や専門の医療・療育機関への相談が先であり、講座は「子どもの理解を深めて関わり方を学ぶ」ための学びと位置づけると誤解がありません。
| 認定団体 | 発達凸凹アカデミー |
| 学び方 | 通信講座(在宅受験) |
| 費用 | 34,000円(2026年11月16日8時59分まで)/ 39,000円(同日9時以降)。認定証の発行は希望者のみ有料 |
| 学習期間 | 標準3か月、添削2回+修了認定試験 |
| 教材 | 実例集、絵カード48枚と解説ブック、支援ワークブック、支援DVD、ガイドブック |
| 向いている人 | 発達に特性のある子どもへの関わり方を学びたい保護者、保育・教育の現場で働く人 |
独学でもベビーシッターや子育て支援の仕事はできる?
結論から言えば、ベビーシッターの仕事を始めるだけなら、資格がなくても可能です。ACEの公式ページにも「資格がなくても仕事はできます」と明記されています。理由は、ベビーシッターという職業自体に国家資格や免許が必要とされていないためです。ただし、保護者から信頼されるには、子どもの発達や安全管理を正しく理解していることが欠かせません。
独学で学ぶなら、次のような進め方が現実的です。
- 制度を知る(こども家庭庁や自治体、全国保育サービス協会の公式情報で仕組みを確認)
- 安全の基礎を固める(赤十字の講習など、実技つきの講習で乳幼児の応急手当を学ぶ)
- 体系的な知識を補う(関連書籍や通信講座で発達・事故予防・保護者対応を整理)
最新の関連書籍は、次のバナーから探してみてください。
一方で、認定ベビーシッターの試験や子育て支援員の修了証のように、研修の修了が受験や従事の条件になっているものは、独学だけでは取得できません。「働くために要件があるのか」「知識を学ぶだけでいいのか」を先に確かめ、要件があるなら正式な研修を、なければ独学と通信講座の組み合わせを選ぶという使い分けが無理のない選び方です。
目的別の選び方
ベビーシッターとして働きたい人
実務に近いのは全国保育サービス協会の認定ベビーシッターです。研修は令和8年度の案内でオンライン開催・受講料無料なので、時間を確保できるなら費用面のハードルは低めです。通信講座で基礎から始めたい場合は、ACE認定ベビーシッターの通信講座を先に受けて、仕事のイメージをつかむ方法もあります。
保育補助や地域の子育て支援に関わりたい人
保育士資格を持たずに従事できる職種の要件になりうる、子育て支援員研修が出発点です。あわせて、乳幼児の応急手当を学べる赤十字の幼児安全法の講習を受けておくと、現場での安心感が違います。保育士資格の取得まで見据える場合は、保育士の通信講座や、教員免許・保育士養成の通信課程の比較記事も役立ちます。

自宅保育・託児・訪問型の開業まで考えたい人
少人数保育のスペシャリストを掲げるチャイルドマインダー(ACE認定)が候補です。協会の資格には、ほかにベビーマッサージタッチケアセラピスト、チャイルドアートセラピスト、産後ケアスペシャリスト、ほめ育子どもコーチングBasicもあり、組み合わせて教室や相談の幅を広げる人もいます。このうちベビーマッサージの資格・講座は、別の記事で詳しく比較しています。

わが子の育児や家庭学習に生かしたい人
子育て心理アドバイザー、離乳食・幼児食、発達への理解といった民間の通信講座が向いています。受験資格がなく、自宅で完結し、費用も3万円台からと始めやすいのが特徴です。家庭での学びをもう一歩進めたいときは、幼児期の通信教育・知育教材の比較記事も参考になります。

申込前にチェックしたい注意点
- 民間資格は、取得しただけで就職や収入が約束されるものではありません。仕事にしたい場合は、求人や自治体・事業者の条件を事前に確認してください。
- 「認定校」が限られる資格(チャイルドマインダーなど)は、開講校舎や開講時期が限られます。公式サイトで最新の案内を確認しましょう。
- 通信講座の金額は、キャンペーンや学費改定で変わります。ユーキャンの子育て心理アドバイザーと発達障がい支援アドバイザーは、2026年11月16日9時以降に学費が改定されると告知されています。
- 受講料のほかに、入会金・申請料・試験料・教材費が別途かかる資格があります。総額で比べてください。
- 子ども・家庭の個別の事情(発達、健康、アレルギーなど)は、講座の知識だけで判断せず、医師や自治体の相談窓口などの専門家に確認してください。
よくある質問
Q. チャイルドマインダーとベビーシッターはどう違いますか?
A. どちらもACE(日本チャイルドマインディング&エデュケア協会)が認定する資格です。公式の説明では、チャイルドマインダーは家庭的な保育サービスを行う「少人数保育のスペシャリスト」で、認定校での講義62時間の修了と認定試験が必要です。ベビーシッターは、保護者に代わって子どものお世話をする仕事で、認定校での全過程の修了と全4回の添削課題の合格で認定されます。
Q. 資格がなくてもベビーシッターとして働けますか?
A. ACEの公式ページには、資格がなくても仕事はできると書かれています。ただし、派遣会社やサービスごとに応募条件や研修が定められている場合があるため、働きたい事業者の募集要項を確認してください。
Q. 子育て支援員研修は誰でも受けられますか?
A. 要綱では、子育て支援の仕事に関心があり、各事業に従事を希望する人や現に従事する人が対象とされています。実際の受講対象は自治体ごとに決まっており、たとえば静岡県では県内在住または勤務の人が対象でした。保育士・社会福祉士などの資格を持つ人は、基本研修が免除される場合があります。
Q. 民間資格は就職に有利になりますか?
A. ユーキャンやSARAスクールで取得できる資格は民間資格で、資格を持っているだけで採用が決まる性質のものではありません。知識の証明や応募時の学習意欲のアピールとして使える場面はありますが、職場や事業者によって評価は異なります。
Q. 保育士資格との違いは何ですか?
A. 保育士は国家資格で、保育所などの児童福祉施設で保育士として働くための資格です。この記事の資格や研修は、保育士資格を持たない人が補助的な立場で関わる、あるいはベビーシッターや家庭での子育てに生かすためのものが中心です。保育士を目指す場合の講座比較は、別の記事で紹介しています。
Q. 子育てや仕事と両立しながら学べますか?
A. 通信講座は自宅で自分のペースで学べ、ユーキャンは質問を1日3問まで受け付けています。国や自治体の研修、全国保育サービス協会の研修はオンライン開催もありますが、日程が決まっているため、申込前にスケジュールを確認してください。
【豆知識】保育の現場はいま どう動いている?
- こども家庭庁によると、令和8年4月1日時点の保育所等の利用児童数は2,646,756人で、前年から31,661人(1.2%)減りました。保育所等利用定員は約302万人です。
- 同じ調査で、待機児童数は2,435人で前年より181人増え、これまでの減少傾向から増加に転じました(2017年のピークは26,081人で、その10分の1以下の水準)。待機児童がいる市区町村は189自治体です。
- 共働き世帯の割合は令和7年に79.7%(前年より2.4ポイント増)とされ、保育ニーズは引き続き注視が必要と同庁は説明しています。一方で、利用児童数は減っており、地域によって状況が大きく異なります。
調査機関の推計を含む資料であり、今後を保証するものではありません。熊本県のデータは令和8年熊本地震の影響で暫定値とされ、修正される可能性があります。最新の情報は、こども家庭庁の公式サイトでご確認ください。
出典: こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)」(2026年8月25日付資料)
まとめ
子育て・保育系の資格選びでは、「何のために取るのか」を先に決めるのが選び分けの軸です。ベビーシッターとして働くなら全国保育サービス協会の認定ベビーシッターやACE認定資格、保育補助や地域の支援に関わるなら子育て支援員研修、少人数保育や開業まで見据えるならチャイルドマインダー、家庭や学び直しの目的なら民間の通信講座が、それぞれ合いやすい選択肢です。
理由は、同じ「子育て系資格」でも、国の研修、団体の認定、民間の通信講座で、取得の仕組みと費用の幅が大きく異なるためです。まずは気になる資格の公式サイトで、最新の日程・費用・受講条件を確認し、必要なら資料を取り寄せて比べてみてください。

